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ノートを色分けする理由

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ノートを色分けする理由

ノートを色分けする理由

2022/11/08

はい。中田です。

今回はきれいなノートづくりについてのお話です。ノートづくりに関しては勉強の核になる部分と個人的には思っていまして、語りたいこともけっこうあるので反響が大きければ連載化していけたらとは思っています。もし、そんなの待っていられないということでしたらご連絡、もしくは実際に校舎に来ていただければ説明できますのでよろしくお願いいたします。

 

さて。きれいなノートづくりですが。これが案外教えるのが難しくてですね。子どもたちには「これがきっといいノートに違いない!」みたいなのが学校生活の中で形成されているため、けっこう先生が考える「いいノート」と違っていることが多いんですよ。実際、子どもたちに前知識がほぼない状態で「自分が考える理想的なノート」を作っておいで。と宿題を出すと、ほとんどの場合で

・びっしりとノートが字で埋まっている(たくさん書いてある)

・より詳しく図などを用いて説明できている(なんか絵や図がある)

・色分けされて重要なところが書かれている(とてもカラフル)

なものが出来上がってきます。

 

これ、悪くはないんですよ。悪くはないし、頑張ってきたのは間違いない。生徒たちが全力を尽くしていいノートを作ってきてくれた。それはとても評価できることなんだけど……ということが多いです。もしこれで私が学校の先生なら、その頑張りを評価して100点をあげるでしょう。でも、私は塾の先生なので、「正しい学習につながるノートであるかどうか」の面で評価しなくてはならないのです。そこで尋ねることにしています。

 

私「で、このページで一番大事なところはどこ?

 

ここで言葉に詰まる子は、きれいなノートを作ることを意識するあまり、どこが大事なのか。何を覚えなくてはいけないのか。それを理解しないままにノートをとっている子です。これは学校の授業でも同じで、そのタイプの子は学校のノートを見せてもらうと、確かにちゃんと授業内容の先生が黒板に書いてあることは写せています。写せてはいるのですが

私「で。この内容のどこが一番大事だと思った?」

例えば社会科のノートを見てこの質問をすると、このタイプの子のほとんどはピントがずれているように思います。ノートをとることに頑張ってはいるのですが、先生の説明を聞き流していたりするので、面白い話やエピソードは覚えているのですが肝心の主軸になる部分が薄い。

じゃあまずそういう子はどういうノートづくりをすればいいのか。

 

本当に大事なところにだけ色ペンを使う。

ここから始めてみるといいと思います。これをするだけで「どこに色ペンを使えばいいのか」を考えるようになりますから、つまるところ大事なところはどこなのか気をつけながら先生の話を聞き、教科書の内容を読むようになります。

また、それをしていると大事なところ以外が黒で書かれるため、びっしり内容を書いているとノートがえらく黒くなっていきます。ほとんどの生徒はその黒さに何となく「頑張ったけど、これはきれいなノートではないんじゃなかろうか……」と思うようで、そう感じた生徒たちは段々と文字の量を減らすようになります。ごくごくまれにその異様な迫力が好きという生徒も居ましたが、それはそれでいいと思います。要はその子にとって「見やすい・わかりやすい」ノートになり、見返して勉強の助けになることが大事なので。

カラフルなノートの方が分かりやすい!という子は、カラフルなのが好きなのかカラフルでもわかりやすいのか、どっちなのかが自覚できていないと、案外こういうノートの違いで差がひらいてしまったりするのです。

 

 

 

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