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「○○の壁」とかいう話

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「○○の壁」とかいう話

「○○の壁」とかいう話

2022/09/08

はい。中田です。

この間、ものすごい久しぶりに「小4の壁」という言葉を聞いたので、今回はそのあたりについて話をしてみようと思います。このところ主に中学生向けな2学期についての話ばかりでしたし、小学生の学習に視点を向けての話になると思います。

 

○○の壁。だいたい○○の部分に学年が入ることが多いですが、ネットで調べてみたところ、小1小2小3小4小5小6と全部の学年が出てきました。どうも壁だらけですね。これでは言葉に目新しさもないですしインパクトも薄くなってますし、だんだん聞かれなくなっていったのも当たり前なのかもしれません。

個人的にはこの○○の壁って、初めて言われだした時から好きになれない言葉なんですよね。なんとなくですが「その学年には壁があるから超えるのは大変」という事実を言っているようでいて実は「だから仕方がない」「困っているのは自分の子だけじゃない」「でもそれを越えられないのはマズい」的なニュアンスを暗に感じるというか……。

日本においては文部科学省が学習指導要領なるものを作って、この学年にはこれだけのことを義務教育の過程で学ばせたい!ってスタンスでカリキュラムを作っているので、壁があるのは当たり前。むしろ壁を作ることで子どもたちには超える力を身に着けてもらおう!というのが教育の趣旨なんですよね。ということは

壁を超えるのが目的なんじゃなくて

壁を越えられる力を持つことが目的なのでは?

 

この2つは非常に密接な関係なので区別がつきにくいのですが、わかりやすく言うと

テストでいい点を取れた→壁を越えられた

テスト範囲の理解ができた→壁を越えられる力を得た

だと考えています。理解ができていれば必然的に点数は取れますから、いい点を取ることよりも正しく理解をすることの方が重要だということなんですが、「○○の壁」と言ってしまうとなんだか途端に越えることが目的みたいに思えてきませんか。私だけですかね?

 

とはいえ、おそらくですが○○の壁という言葉本来の趣旨はもちろん後者の「壁を超える力を得ることの重要性」を説くためのもののはずです。ということは、実際に壁と感じられる様な理解に対するハードルがあって、その理解力が求められる水準に達していない子が増えていることに対しての警鐘として「○○の壁」という言葉が生まれた、ということですよね?

 

それ、その該当年齢に達してから対策してたら遅いんじゃ……

 

小4の壁、ってことは。小3の段階で小4に挑めるレベルにまで理解力の水準を上げておけずにハードルの高さを感じているという話なわけですから、小3、下手すれば小2の頃からもっと理解力を伸ばす練習をして、準備をして、壁越えに備えていないといけないわけで。

 

Q、勉強って小学生だといつから本気で始めればいいんでしょう

A、早いに越したことはありません

 

やっぱりこういうことなんですよね。

かなりキツイ言葉になってしまい恐縮ですが、○○の壁を感じているということはそれ以前の段階で理解力の伸ばし方に間違いや失敗、あるいは不足、あるいは遅れが発生しているということなんじゃないでしょうか。

 

 

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