理科という科目について。のお話。
2023/11/08
はい。中田です。
来週の火曜日は埼玉県の祝日だそうですね。色々な県をまたいで仕事をしてきたせいか県民の日というのがいつなのかイマイチわからなることがあるのですが、今年も例年通り、生徒から言われて「ああ今年もそんな時期か」となりました。これを越えると12月ももうすぐです。なんとも時間の流れは速いものですね。
さて。前回は社会科という科目について語りました。まだまだ語りたいことはあるのですが、それはひとまず置いておくとして。今回は理科についてのお話です。社会同様に勉強の仕方に特徴のある科目ですが、早速いってみることにしましょう。
【原理!原則!】
「中学生の理科は原理原則の理解が80%。応用や例外は残りの20%で、さらに例外に限ってしまえば5%もありはしない。だから、原理原則さえ完璧に理解できていれば理論上はどこの高校にだって合格できるはずなんだ」
……ワタシの言葉じゃないですよ。以前勤めていた塾でベテランの理科の先生が言っていた言葉です。彼曰く、実は理科の内容の多くはまだ解明できていないようなことも少なくなくて、それをテストに出すわけにはいかないから基礎的なことを中心に解明できている範囲のことだけ入試には出題されるのだとか。ですから、「これをすると、こうなる」とか、「これは、こうである」ということをまず覚えて、それからその理由を理解するというやり方が大事なのだとか。その先生は、その一連の手順のことを「原理原則の理解」と言っていました。
なるほど。考えて見ればそうですね。
・太陽は東から登って西へ沈む。
・植物は水を与えるだけでも(一応は)育つ
・塩酸にアルミニウムを入れると溶ける
・塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜると食塩水になる
・山の山頂で大声を出すと山彦になってもどってくる
どれも中学生で習う内容ですね。そして、それがなぜなのかはちゃんと中学校で説明してくれていますし教科書にも載っています。実際に、学校のテストや入試でも出題されることもあります。そういう意味でも、「これをすると、こうなる」とか、「これは、こうである」ということをまず覚えて、それからその理由を理解するという勉強のやり方はとても有効だと言えますね。
それにこうした理科の学習の積み重ねに慣れていければ、いつか何かの問題にぶつかった際に
①今までに分かっていることや経験したことを思い出し、
②そこから問題の原因や解決の方法を予想し、
③実験や観察によって解決方法を見出して、
④あとは試行錯誤で解決していく。
ということができるようになります。
いわゆる理想的な「理科的な考え方」ですね。理科の授業では様々な実験や観察の経験を重ね知識を整理しながら、結果を予想したり答えを導き出したりする「考える力」を育てている……と考えるとわかりやすいかですかね。
となると、理科力を上げるためにはまず「これをすると、こうなる」という事柄をたくさん知る。ということから始めるのがいいということですね。1つでも多くの原理原則を知ることが大事で、それをしないことにはそこから先の「なぜそうなるか」を勉強するのが大変になるってことです。
その方法ですか?
まずは教科書を読むことですね。いつも言っている通りですが。
それから問題を解きましょう。すると間違いの箇所がそれなりに出てくるはずですから間違いの理由を分析します。
単純なミスや原理原則を覚えきれていない箇所は再度しっかりと覚えなおしましょう。ノートに原則だけを書いていくのもいいかもしれません。それに対して、理由の部分が理解できていない箇所については、教科書を再確認して理解をするか、もしくは「なんで、なんで?」「どうして、どうして?」「どうしてそうなるの?」と先生に質問するといいでしょう。
わからないことは学校でも塾でも先生に質問してみることです。理由を理解することが理科の学習のコツなのですね。他の科目も同じではあるのですが、特に理科を伸ばしたいのであればもっと授業外でも先生を活用することを心掛けてみるといいかもしれません。
----------------------------------------------------------------------
慧文塾
〒331-0078
住所:埼玉県さいたま市西区西大宮3-54-19 亜土ビル201号室
電話番号 :080-2392-4846
高校受験のプロが西大宮で指導
高い実績を西大宮で誇る個別指導
夏期講習を通して西大宮で成長
さいたま市西区から西大宮の星に
指扇中学校等西大宮の学校を熟知
----------------------------------------------------------------------