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勉強のアドバイス (物語文)

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勉強のアドバイス (物語文)

勉強のアドバイス (物語文)

2023/07/29

はい。中田です。

今回も夏期講習進行中です。相変わらず気温も高く夏本番という毎日で、何をするにしても普段より体力の消耗も多く感じますね。こういった長期休暇はなるべく朝起きてから午前中早くから動いて、宿題などやるべきことを早めに終わらせておきたいものです。

さて。今回は勉強のアドバイス(国語編)なのですが、国語で括ってしまうと記事がめちゃくちゃ長くなってしまうのは間違いないですし、そんな一言のアドバイスでどうにかなるような科目でもないな。とも思ったので、ひとまず今回は『物語文』に絞ってみようと思いました。ではいってみますね。

 

【物語文を読むコツ】

以前とある生徒に「小説や物語文と説明文の違いって何でしょう?」と質問した際に、「景色や風景が出てくるのが物語文」と言われ、(いやむしろそっちが出てくる発想はなかなかないのでは?それに紀行文とかもあるじゃろ)と思ったことがあります。

でもその生徒の言葉はあながち間違いでもなく、確かに説明文や論説文では風景描写や情景描写は滅多に出てきません。

ちなみにこの時に私が期待していた答えは「登場人物が居るのが物語文」です。

物語というものは基本的には主人公が居ないと話が始まりません。そしてその主人公を中心にして話が進行していきます。そしてその話の進行の仕方にはおよその型が決まっていまして、骨組みだけを言うなら『作文』が基本の形になります。

小学校の1・2年生あたりで初めて短い作文を書かされた際に、「気を付けること」と学校の先生に教えられる、いつ・どこで・誰が・何をしたかを、主人公を中心とした視点で描いたもの。それを物語文というわけです。

しかしそれだとシンプルすぎて、ちょっと具体的に場面や登場人物の気持ちをイメージすることが難しい。そこでそれをより詳しく説明するための方法、あるいは舞台装置が必要になります。これは挙げるときりがないのですが、風景描写や情景描写などがその一例ですね。これは個人的な視点ですが、この「詳しくするための方法」を上手に使いこなして、具体的に場面や登場人物の気持ちをイメージすることを容易にさせることが出来る文章を書ける人、というのが上手な文章を書ける小説家だと思っています。

……ですから、私の考えでは文章の上手な小説家と面白い文章を書く小説家というのは基本的には異なります。もちろん、文章が上手でしかも面白い小説もたくさんありますが、面白いと感じるかどうかは感性によるところが多いですし、正直なところテストで出題されるものすべてがそうであるとは限らないわけでして。というか、テストではむしろ面白いかどうかではなく読めている、イメージできているかを問うてくるわけですから。

ということは

 

いつ・どこで・誰が・何をしたかをチェックするんだ。

それから、

風景描写や情景描写に気を配って、今がどんな状態なのかをイメージするんだ。

これだけで高校入試で出てくる物語文の80%くらいは読解が可能になります。

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