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学習計画の立て方④ 学習計画表を作ってみよう

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学習計画の立て方④ 学習計画表を作ってみよう

学習計画の立て方④ 学習計画表を作ってみよう

2023/06/03

はい。中田です。

昨日から日本に台風が近づいてきていまして、各所で大きな被害が出ているようです。昨夜は帰宅する頃に電車も止まっていましたし、今日の昼過ぎには関東は晴れていくとのことですが今後も油断せず気を付けていきたいところですね。

さて。今回はいよいよ学習計画表を作ってみましょう。ではいきますよ。

 

目的・目標を設定する

仕事をする上で進行表や計画表を作らないでいきなり仕事を始めることはまずありえません。というのも、計画表というものは「目標に向かうための道筋を明確化するためのもの」であり「進捗を確認するためのもの」だからです。すなわち最初にすべきことは目標の設定です。

学習計画表を作るにあたって、まずは大きな目標としてゴール地点を設定しましょう。これを大目標と言います。「志望校に合格する」とか「中3の卒業前までに成績表でオール5を取る」などがこれに当たります。自分が叶えたいと思う大きな目的を設定しましょう。

そうしたらその次に、その目的を達成するために必要な小さな目標を立てていきます。これを小目標と言います。「次の定期テストで80点以上取る」とか「次週までにこの問題集を終わらせる」とか「1日5ページ勉強を進める」などの、より具体的な目標を立てていきます。

この小目標の積み重ねによって大目標を目指そう、というのが計画表というものの趣旨です。1日5ページ問題集を進めていけばわりとすぐにも問題集は終わらせられるでしょうし、それを1ヶ月続けていけば次の定期テストでの高得点も目指せるでしょうし、それをさらに3年間ほど続けていけば志望校に合格する確率が上がるというわけです。こうして目的と目標を具体的に設定することで、わかりやすい学習計画が立てられます。

 

1日のうちで勉強できる時間を決める
目標を立てても、無理なスケジュールを組んでしまうと長くは続きません。無理なく計画的に勉強を進めていくためには、自分が1日のうちで勉強できる時間を把握することが大切です。

特に部活や習い事がある人は、毎日勉強に割ける時間が不安定になりやすく、毎日同じ時間で学習計画を立てていると、やがてその計画をこなせなくなってしまいます。そうすると大概、やる気が下がっていつの間にか計画表を無視するようになってしまうんですよね。経験的に。

そこで、学習計画表には1日ごとに勉強に割ける時間をあらかじめ設定して記入しましょう。勉強時間に合わせて内容量を調整し、無理のない形にあらかじめ計画を組むのです。

 

1日ごとの学習計画を立てる
では次に、設定した目標と「使える時間」を元に、1日ごとの計画を組んでいきます。 まずは漢字・計算、中学生の場合はそれに加えて英単語の学習をする時間を計画表に書き入れます。目安は毎日2科目合計30分です。メインの勉強の前か、あるいは学校から帰ってすぐや食事の前の時間など余裕のある時に、分けてでもいいから必ず出来るように計画を組みます。

それが終わったらいよいよメインの学習について考えていきます。科目ごとに何をすべきか、自分が何の勉強が足りていないのかを別に紙にでも書き出してみましょう。理解しやすいよう箇条書きでも構いません。その上で各目標までの残り日数を計算し、1日に必要な勉強内容を考えてみましょう。毎日同じ時間を勉強に割けるような人は日割りで分散してもよいですが、日や曜日によって勉強に割ける時間や時間帯が異なる人らは、1日ごとの勉強時間に合わせて細かく分配していきましょう。

 

計画表はシンプルなものにする
学習計画表に書く内容はなるべくシンプルにしましょう。細かい学習計画を組んだとしても、時間が足りず終わらないなど計画通りに勉強ができるとは限りません。というか最初のうちは計画通りに進む方が珍しいくらいでしょうし、それでも無理して(かっこつけて)完璧な計画を作ろうとすると、途中で面倒になり続かなくなることも多いです。

ですから、例えば「数学を1時間する。学習ワークを2ページ」とか「英語を1時間する。教科書○○ページから△△ページの復習」など、その日にやる内容を箇条書きでもいいので書いていきましょう。テストまでのスケジュールを大まかに決めて、何をどのくらい勉強しなければいけないのか全体量を明確にすることが大切です。

 

勉強時間よりも勉強量を重視する
勉強内容を決める際は勉強時間よりも勉強量を重視しましょう。そもそも計画を立てる理由は勉強を効率よく進めるためであって、「この日は7時間勉強しよう」と時間を重視した計画を立てて実際に7時間机の前に座っていたとしても、実は集中できたのが2時間程度となれば、計画を立てた意味がありません。

特に小学生や中1・中2のうちには勉強時間の長さにこだわるのではなく、「〇ページやる」や「△月までに参考書を終わらせる」などの、具体的な勉強内容と勉強量を意識した計画にすることが重要です。

 

無理なく続けられるスケジュールにする
学習計画を立てる上では、全ての教科を順序よくバランスよくこなす必要は実はありません。前でも言ったように「自分に必要な科目・単元から」優先的に学習していくことが大事です。そして、そのためには無理なく続けられる計画であることが1番大事です。計画を立てている段階ではあれこれ詰めようとしがちですが、いざ勉強を始めると決めた量が多すぎて1日ではこなせなかったり、集中力が続かなかったりするケースもよくあります。

無理ない計画を組むためには、1日の勉強量はある程度少なめに見積もって計画を立てるのがいいでしょう。また、あらかじめ学習が上手くいかなかったことを想定して調整日を設けるのもいいかもしれません。苦手科目に割く時間は長めにし、苦手科目と得意科目を交互にしたりするなど、自分が最も勉強に取り組みやすい内容を考えてみましょう。

 

上級編・予習に取り組む日を作る
今までに挙げてきた内容がある程度できるようになってからの話ではありますが、学習計画の中に、これから学校で習うであろう内容を予習する日も設定できるとさらに良いです。これについては前回までの記事で書いていますが、1回の勉強で全ての知識が定着するということはほとんどありませんから、あらかじめ予習をしておくことで学校の授業がさらに分かりやすいものになるよう準備を整えておき、繰り返し学び記憶を定着させることが大切です。

あくまでも慣れてきたらでいいので意図的に時間を作るようにしましょう。

 

 

……というところでしょうか。

学習計画表の書式はどんなものでも構いませんから、まずはネットで学習計画表と検索して、テンプレートな書式のものを探して印刷してみるのがいいと思います。これを契機にしっかり学習リズムを作り上げて、毎日の勉強がこれからにつながるようにしていけるといいですね。


 

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