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塾の視点。社会科のお勉強

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2022/06/03

はい。中田です。そろそろ暑くなってきましたね。埼玉は昼と夜の寒暖差が大きく、西大宮に住んでからは以前に居た東北や北陸よりも夏がしんどく感じます。生徒の皆さんも、勉強も大事ですが季節の変わり目で体調を崩してしまっては元も子もありません。くれぐれも体調管理には気を付けてくださいね。

さて今回は。前の記事で社会科とはという話とその勉強法を語りましたので、続けてもう少し今度は社会を勉強することの良い点について語ってみようかと思います。

 

社会科の良い点。それは勉強の仕方を学びやすいということです。

社会科は暗記科目ではないしテスト前に集中的にやる科目ではないと前回記事で言いました。しかしそのうえで言います。社会科は覚える科目です。……オイ

結局のところ定期テストでも模試でも入試でも教科書に出てくる知識を問われますし、最近は記号選択問題もどんどん減少傾向、記述問題の増加により知識を活用しての思考力を求められる問題が主流になりつつあります。社会科は考える科目ですが、考えるために知識が必要な限りは覚えることからは逃げられないのが現実です。

そうなると、「じゃあ楽して覚えることはできないの?」となるわけですが。

 

ありますよ。楽して覚える方法。色々なことに興味を持つことです。

 

またそれかってなるかもしれませんが、いやもう勉強ってまずそこが入り口なんで。そして、個人的には五科目の中で社会が一番興味を持ちやすい科目だと思うんですよね。というのも、社会科ってこの世のあらゆるものに関係しているんで、ある事柄をいつもよりもちょっと深く考えて調べてみたら大概のことって『社会科』になるんですよ。

一番有名なのは『てんぷらそば』です。ほとんどの小学校の社会の教科書にのっています。

てんぷらそばの材料はどこから来ている?→エビはベトナム。衣の小麦粉はアメリカ。そば粉は、めんつゆは……と、食材の輸入に関しての項目に書かれていますね。

これを、教科書の内容だから覚えよう・暗記しようとするとけっこう大変ですし、これを先生が生徒に「覚えるのだ!」て指示するとかなり嫌がられるのが普通なんですが、どういうわけかこういうことを生徒本人が気になって調べたりした場合、一撃で覚えてしまったりするものなんですよね。不思議です。(個人差はあります。社会より他の科目に関心がある子もかなりいるのも事実)

「夏で暑いから最近野菜が高くなってるってお母さんが言ってたー」「でも○○産の野菜はそんな値上がりしてないっぽいー」「なんでだろう?」……これ、以前に実際に塾で生徒同士がしていた会話です。これもしっかり社会科です。

「最近パンとか値上がりしてきた」とか「修学旅行で京都行くんだ」とかも最近話題に上がっていましたね。もちろんこれらも文句なしに社会科です。

これを見て、以前の記事を読んでくださっている方ならピンときたかもしれません。そうです。これらは全て『おもしろいのタネ』です。しかしこの『おもしろいのタネ』はあくまでも種なので、そこから芽を吹かせて育ててあげないといけません。つまり、

「そうだねー」で切り上げたらダメなんですよ。このタネってば。

ところが、会話相手がその話題に興味がなく、またそれについて深堀りできる知識がないと普通は「そうだねー」になってタネが芽吹くことなくスルーされちゃいます。あるいはご家庭でそういうタネが現れた時でも、ちょうど親御さんが忙しかったり暇がなかったりしてスルーしてしまうことも案外あるんじゃないでしょうか。

このおもしろいのタネについては

「んん-。なんでなんだろうね」(わかってるけどわからないふりをして)

「○○とかもあるよね。なにか関係あるのかな」(関係あるの知ってて誘導)

「調べてみて。わかったら教えて」(共有化。それを依頼する)

こうすると芽吹きます。そして育ちます。

特に大事なのは3つ目。「調べてごらん」でもいいんですが、まだこの状態では気になった程度の興味でちゃんとした関心になってないことも多いので、メンドクサイが発動してタネが根腐りすることも少なくありません。なので、教えてと添えると、子どもたちは案外ちゃんと調べて教えてくれます。

 

そうすると……ほらね?

子どもたちは勉強において一番大事な「調べて理解する」をひとつ経験できました。もしかしたらこの時点ではまだ勉強自体は面白くないかもしれないけれど、少なくとも調べて理解する面白さの経験をひとつ積んだわけです。そしてこれが積み重なっていけば、やがて知ることは楽しいと思えるように変わっていきます。

この「理解する」メカニズム自体は他の科目においても全く同じです。ある人は数学で気になることがたまたまあったり、理科で知りたいことができたりして、同じように調べて理解する経験を積みます。ですが、そもそもの第一歩のハードルがとにかく低くて、どこにでも疑問と答えが生活の中に落ちているのは社会科なのではないでしょうか。

 

ところが。そうは言ってもここでやっぱり前述の問題が再度出てくるわけですよ。すなわち

・そのタネを見つけるのって(素人だと)案外難しいし……

・私自身そういうこと(社会科的話題)に興味ないし……

・私には専門的知識も深掘りできる知識とかないし……

やっぱり「そうだねー」で終わっちゃう!

 

そのために、学校があって塾があって、先生はいます。

どうか出来るだけ活用してみてください。先生はいつでも待っています。

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