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社会科とは

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2022/05/30

はい。中田です。前回は国語力について語りまして、それでちょっと思ったわけですよ。

慧文塾としては他の科目についてもまずどう考えているのか、伸ばす方法・プランについてどういうスタンスを考えているのかを西大宮周辺の皆様に知っていただきたいと。

というわけで、ひとまずは花形の英語と数学の前に、理科と社会についてから語ってみようかと。そして今回は社会科にしてみようと。そういうお話なわけです。

では。いってみましょう。

 

まずこれは私が塾講師を何年もしていて感じることなのですが、社会科が苦手な人ってけっこういるんですよね。そして、その理由が社会科って科目がなんか変な誤解をされているからってケースがわりとあるように思うんですよね。なので、最初に社会科がよく勘違いされていることについて一つずつ指摘してみましょう。

 

①社会科は暗記科目である

でたでた。これこれ。Σ(゚д゚lll)

一番多い社会科の勘違いと言えばこれですよね。もうほとんど定番と言っていい。でもこれね、かなりまずい、そしてそれでいてとても扱いの難しいタイプの勘違いなんですよ。というのも、社会科が得意な子の中には一定数「社会科は暗記科目だから得意」という子がいて、また社会科が苦手な子の中にも「社会科は暗記科目だから苦手」って子がいるんです。だから結局は暗記が得意か苦手かで明暗が分かれる……と思っちゃう。後で説明しますが、社会科は暗記科目ではありませんよ。

 

②地理と歴史と公民の3つの分野がある

「わたしは歴史はできるけど地理はニガテー」「ぼくは地理はできるけど公民はダメー」というような話を子どもたちから聞きます。確かに興味を持ちやすい・持ちにくい分野というのはあって、それが得意不得意に影響するというのはあるでしょう。しかし、その3つは相互に絡み合って関係しているものです。どれか一つにだけ興味があって、他の二つに興味が持てないというのは、興味が持てないのではなく視野が狭いからだったりします。

 

③社会科は5科目の中で将来一番使う機会が多い

生徒に勉強をしなきゃいけない理由を問うとほぼすべての生徒が「将来のため」と言い、その中で一番使うと思われる科目を問うとなぜか「社会」と言う……なんでなんでしょうね。そう答えるように誰かに言われているのかと疑うくらいには100人中96人くらいがこう答えます。

いや。こういうのもなんですが一番使うのって数学なんじゃないですかね。

 

④社会科は定期テスト前に集中的にやれば点数が取れる

ヤメテ。プロ目線で言わせてもらうけど、それマジでヤメテ。その勉強法で中学3年生までを頑張って、それから塾に来られるの、実は塾の先生の立場からすると一番キツいんです。だってその社会科の勉強の仕方をしていると、中1や中2の内容をほとんど忘れているうえに社会科の「流れ」とか関連性とか因果性とかが全く頭に入ってなくてすべて勉強しなおし、ということがかなりの確率で起きるんです。またこの誤解をしていると本人がテスト勉強は頑張って定期テストの点がそれなりに高かったりするケースも多く、いきなり受験用の模試や過去問で問題が表面化することになるため、最悪手遅れになるケースすらもあるという。怖い。

 

 

さて、4つ挙げてみましたが。どうでしょう?

けっこう当てはまることもあるかもしれません。他にもあると言えばあるんですが、今回は小中学生編ということで、まずはここら辺の誤解を全ていっぺんに解いてしまいましょう。

 

社会科は考える科目である

・おなかがすいたらどうします?→食べます

・食べ物がなかったらどうします?→獲ります。もしくは作ります。あるいは買います。

・この地域ではどんなものが獲れます?もしくは作れます?

それを知ることを地理って言います。

・あるいは買うためのお金が足りない、みんなが満足いくだけの量がない。どうします?

→節約する。工夫をする。あるいは誰かからもらう……奪う。

そうやって人間は生きてきた。それを歴史って言います。

・どうすれば節約してもみんなが満足できるかな?どういう工夫すればいいかな?奪う方法以外でどうにかする方法はないのかな?そして色々な国はそのためにどういう努力を現在進行形で頑張っているのかな?

それが公民・現代社会と政治経済です

つまり、3つの分野と思われがちなそれぞれの分野は実は1つのもので、ただつながっているだけなんです。ところが、学校では理科の一分野と二分野のようにこれらを別のもののように分けて説明してしまうからこのような誤解が生じるのです。でもそれは仕方のないことでもあります。社会科は非常に内容が深くて広大なので、小中学校でそれをつなげて理解させようとなると授業がとても高度になってしまうためそうせざるをえない、というのが現実なので。

そして、その現実的に落とし込まれてすでにかなりの情報が欠落・欠損しているものを、さらに教科書の黒字の部分だけ見て暗記するということをするとどうなるか。端的に言えば内容が全く頭に入ってこないという現象が起こります。

例えば、ももたろうの話で説明しましょう。

桃から生まれた桃太郎が暴れているのでを仲間にして退治しに行くわけですが、その道中を全て描いていたのでは一大スペクタクルになってしまうのですでにかなり省略されており、情報が欠落・欠損しています。これを黒字の部分だけ見て組みあわせると……

桃太郎は村の畑を荒らす犬と猿と雉を退治するため鬼の形相で3匹を追いかけ始めた

ももたろうの物語を全く知らない人は、あるいはこういう間違いをしてしまう可能性もある。ということです。カンのいい人は間違えませんが、カンの鈍い人だと組み合わせ方の間違いはかなり起きやすいでしょう。「鬼退治に犬と猿と雉が戦力になるか?」とか「犬猿の仲って言うくらいなんだから犬と猿は同時に仲間にはならんやろ」とか誤って考えてしまおうものなら元の正解からはどんどん遠ざかります。このように、社会科は暗記するのではなくつながりを理解することこそが重要な科目なのです。

もちろん社会科は覚えることは多いけど、考えることをせずに暗記だけをしていると「なぜなのか」という関連性なく覚えることになるため、覚える効率も非常に悪くなります。結果的にやってもやってもなんだかよくわからない、気が付いたら前のことを忘れている、頑張ったわりには点数が伸びない・ミスが多い。ということが頻発します。

 

 

さて。ではどうやってつながりの理解をするのかというと。まず何よりも教科書を読むこと。それから興味を持つこと。気になったことを本当に何でもいいから、くだらないことでもいいから調べたり質問したりすることです。とくにこの調べることと質問することは大事ですね。あとは、自分の社会科の学習ノートを作ることかな。

具体的な勉強の仕方、ノートの作り方に興味がありましたら慧文塾の校舎に来ていただければご相談に乗ります。相談は無料で行ってますし、何より社会科に興味を持ってほしいというのが本音なので、ご活用していただければと思います。
 

 

 

 

 

 

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