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昨今の教育と、学習環境について。のお話。

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昨今の教育と、学習環境について。のお話。

昨今の教育と、学習環境について。のお話。

2024/03/27

はい。慧文塾の中田です。

春期講習会が始まりました。初日はいきなりあいにくの雨で、それどころか天気予報を見ると今年はなんだかこの1週間雨が多いようにも見えますが、通ってくる生徒さんたちも負けずに、ここで新年度の良いスタート準備をしていってもらえたらと思っています。

さて。唐突ですが今回は「教育」についてのお話です。

数年前のコロナ禍や、昨今の目まぐるしいほどのICTの普及により、小学生や中学生の学習環境は大きく変化しています。AI化やグローバル化が進む時代ですから以前とは教育業界の常識も違ってきています。現代の小・中学生の勉強事情がどう変化してきているのか。今回はそこについて語ってみたいと思います。

 

「思考力」

……という大仰な始まり方をしておきながら、出だし早々からいつものコレです。すみません。

でもまあそれもそのはずで、日本の教育モデルがこの「思考力」に重点を置き始めたのが2010年くらいから。はっきりと流れが変わったのが2020年からですかね。今の保護者の方が受験生だった頃とかは「変わるべき」と言われ始めたくらいでしょうから、「今の受験は思考力を試されますよ」とか「思考力を育まないと色々な受験シーンで苦しくなりますよ」と言われても実感がわかなかったり、そうは言ってもどうやって思考力を伸ばせばいいのか分からなかったり、という一番大変な世代だったりもします。

実際私もそうなんですが、学校の先生や親から、家庭学習の方法や学び方をくわしく教わったことはなかった気がしますし、おそらく今でもこの状況はほとんど変わっていないと思います。ましてや「思考力」って、学習して身に付けるものの中でも特にどう伸ばせばいいか分からないものですからね。方法を知らずに「勉強しろ」と言われてもやる気は出ませんし、親御さんも1番困る部分なんじゃないかと思います。

 

ですから、まずはこう考えてください。

ITが進化したから、分からないことをすぐ調べられるようになったから、暗記をする意味が以前より少しだけ(あくまでも少しですよ?)薄くなって、そのかわりに自発的に疑問を持つことや調べようと思うこと、それからどうすれば問題解決が出来るのかを自発的に考えて、調べることが求められるようになった。ということです。

そのため現代の日本の教育が目指しているものとして、これからの子どもたちに特に必要となるのが「思考力(考える力)」に変わったわけです。これには「問題解決」「発見力」「創造力」「論理的・批判的思考力」「メタ認知・適応的学習力」などが含まれます。難しいですね。

 

これは簡単に言うと、「勉強が出来る子」と「賢い子」の違いです。

「賢い子」とは考える力を持っている子です。そして、考える力とは、具体的には「疑問を持つ力」と「まとめる力」の二つを指します。

 

まず「疑問を持つ力」ですが、これはそのものズバリ、目の前の事象や事柄について「なぜ?」や「どうして?」という疑問と、「それで?」「じゃあどうする?」という2種類の疑問を持つことです。わからないからその答えを考えたり調べたりすることで思考力が高まり、新しい知識を身に付けていきます。ただ機械的に覚えただけの知識に比べ、疑問を解決するために興味関心をもって身に付けた知識は、しっかりと記憶されます。勉強が出来る子は、この賢さをベースに効率よく勉強をして学力を身に付けた子と、そうではなく力押しで時間と労力を最大限消費して学力を身に付けた子とがいるのですが、現代では前者のタイプが重視されるようになってきている。と言うわけですね。

次に「まとめる力」とは、高い所から俯瞰して物事を見る力です。上から俯瞰的に見ることで、共通点や、違いを見出すことができます。過去に学習した内容との共通点や違いが見えてくると、効率的に学習が進みます。「賢い子」は、共通点を見出すのが速いので、過去に学習したことを適用することができ、一般的に全教科できることが多いのです。

こないだ、その業界では有名なプロゲーマーの人が、「お勉強の仕方を知っていれば格ゲーは上手くなる。逆に僕は格ゲーでお勉強の仕方を理解した」と言っていて、まさに金言だと思いましたね。

 

さて。そういうわけでこの「思考力」がこれからの教育のカギであることは間違いないんですが。じゃあそれってどうやって育んでいったらいいわけ?てなりますよね。

それには、日常の子どもとの対話が重要です。

日常生活の中で、「なぜだろう?」「どう思う?」「どうしたらいい?」と問いかけてあげることです。周囲の大人が問いかけてあげることで考える習慣がだんだんついてきて、子どもが自然と自分から疑問を持つようになります。というか、そうしないと考える機会って現代では驚くほど少ないのに加えて、むしろ大人やテレビやインターネットは率先して答えを先に教えてくれがちだったりするせいで、ちゃんと大人が向き合って対話をしてあげないと考える習慣がつかなくなってきていたりします。

また、「要するにどういうこと?」と聞いてあげることでまとめる思考を促すことができます。

言ったら言いっぱなしで満足してしまう子は、話すのが得意な子ではありますが説明が出来ているわけではありません。小さい子が「ねえねえ!聞いて聞いて!」と言うシーンはわりと見かけますが、やはり小さい子だと感情的に出来事を話しているだけで説明が出来ているわけではないので、話を聞いてもなんともよく分からないということがあります。その際に、頑張って話をまとめてみる。そしてわかりやすく説明できるように促すことが必要になるのです。

これらの力を育むために、日常会話の中で考える力を育んでいくことが求められる時代だったりします。

具体的な方法とかも反響があったらまた話していきますね。

 

とりあえず。春期講習会開催中です。飛び込みも受け付けていますから、興味がある方はメールか電話でご連絡いただけると嬉しいです。新学年からの新入生の受付もお待ちしております。

 

 

追伸。講習会期間中につきブログ更新が不定期になっています。申し訳ございません。

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