目標と逆算。学習計画のお話。

はい。中田です。

今学年も終わりが近づいてきましたね。あともう少ししたら春期講習会。それが終わると次学年になります。皆さん新学年の準備は出来ていますか？出来るか切り良いスタートダッシュが出来るよう、今からしっかりと計画を立てておくといいでしょう。

……と言いながら。残念ながらこれを書いている先生は全く几帳面ではないので、学生時代に自発的に学習計画を立てたことはありませんし、夏休みや冬休みの前に学習計画表なるものを学校で渡されて書いたとしても守ったことは一度もありませんでした。

 

……いや、それはイカンのよ。

恥ずかしながらこれは大人になってから知ることになったのですが、そうやって計画を立てずに行き当たりばったりで目先のことに向かっていると、仕事の場面では結構な高い確率でしくじりが起きるんですよ。というのも、どんな職業であっても仕事にはいわゆる「目標」と「納期」というものがありまして。大抵の仕事はそれを基準にして動くことになりますから、「計画表や進行表を作って逆算で考える」ということが絶対必要になります。（少なくとも私がしたアルバイト、および塾の先生は間違いなくそうです）

この「逆算で考える」というのはかなり重要なモノの考え方でして。例えばチームで仕事を行う際、計画立案を怠って中途半端な準備でいきなり仕事に手を付けてしまうと、やっている最中に何を優先したらいいのか分からなくなることが良く起こるのです。しかし事前に、最終的にどうなるのが理想かを考えて、そこから逆算で手順を確認しておくことにより、今何をすべきかを知ることが出来るのですね。

だからこそ、何かをするためには事前に逆算で考えておく必要があるのです。

 

ところがじゃ。ところがじゃよ。

学校で出されたり作らされる学習計画表を見ると
○日の○時○分から○時○分までは「国語」
○時○分から○時○分までは「夕食」
○時○分から○時○分までは「数学」
○時○分から○時○分までは「休憩」
○時○分から○時○分までは「社会」
などと
まるで学校の時間割のようにマスで区切られていくのはホントなんなんでしょう。

いや。それはそれで構いませんが。学校から帰っての、あるいは長期休み中の勉強の時間割ができるのだから無いよりもあった方がいいのは間違いないのですが。

でも……ですよ？

そういう『進行表』を部下が作って持ってきたとして、上司であるアナタはOKしますか？

私はしません。

 

だって勉強の目的は「知らないことを知り、出来なかったことを出来るようにすること」でしょう？

……その学習計画表の通りに勉強をすることで何が出来るようになるんでしょうか。何を出来るようにするためにその計画表は作られたのでしょうか。それが見えてこないのですよ。

その時間割みたいなのは学習計画表ではなく『スケジュール表』というのですよ。

そりゃあ目の前にキチンと書かれたスケジュール表があれば、なんだか予定どおりにプランが進みそうな気分にはなりますが、大切なのは「仕事の中身」なわけですから、まずは目標の設定とそのためには何をすべきかを確認して計画表を作る必要があるのです。
 

仮に、計画表に「英語をする」内容は「単語」を書いてあったとして
いったい，教科書のどの部分のどの単語をどうやって覚えるのか。覚えたか覚えていないかは
どこで確認するのか。わかっているのか理解しているのか身につけられたのか。

「数学」と書いてあったとして
教科書を勉強するのかプリントの復習をするのか、塾の内容なのか学校の内容なのか、実際に全部解いてみるのか間違った問題だけ解くのか。解けなかったらどうするのか。

 

そういうのが欲しいんですよね。

これから春休みに入りますから、まずはこの1週間で「それまでの自分にできなかったことをどうやって出来るようにするか」を考えるところから始めてみましょう。いやなに、難しいことをいきなり出来るようになる必要はありませんし、最初は１つからでもいいんです。問題は、それを出来るようになるためにはまずは何から始めるかを明確化して、手順を明らかにすることです。

「そんなこと言っても難しいよ！」という方はどうぞ慧文塾にご相談ください。塾生でなくとも送電に載っております。この時期にやるべきことを見つめ直して新学年で良いスタートダッシュができるようにしていきましょう。