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全科目勝負のススメ。というお話。

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入試科目選択のススメ。というお話。

入試科目選択のススメ。というお話。

2024/01/17

はい。中田です。

今年も大学の共通テストが終わりましたね。ここからいよいよ高校私立入試、中学私立入試、そして高校公立入試になっていきます。受験生にとっては最後の追い込みの時期になります。受験生の方々はここからもうひと頑張りしていきましょう。

さて。共通テストが終わってからこれを言うのもなんですが、今回は受験科目と入試形態についてのお話です。特に大学入試では頭を悩ませられることの多い問題なのですが、これについては小学生や中学生のうちから考えておくことが大事だと思うので。早速いってみましょう。

 

 

【苦手科目をなくす勉強を心掛けよう】

センター入試が共通テストに変わりましたが、実は入試シーン自体はこの20年でガラッと様変わりしていまして。保護者の方が受験生だった時とはかなり形態が違ってきているのが正直なところです。この20年の間に大学入試では様々な入試形態を取り入れるように変わってきており、中でもAO入試の増加・共通テスト利用の増加・1科目入試や2科目入試などの方式の増加が顕著です。その流れは中学入試にも波及しており、さらに近年では「算数・数学ができる子は他の科目もよくできる」ということに注目して、また国の方針が理系に力を入れていこうという方向に舵を切っているからか、算数1科目入試なども増えてきています。

 

「よし、じゃあ中学入試では算数1科目入試をしよう」

「大学入試は2科目入試だ」

「3科目受験2科目もいいかもしれない」

 

……こういった意見、よく耳にするのですが、こういったタイプの受験方式には落とし穴もあったりします。一見すると1科目だけ頑張れば受験に合格できると見えるためなんだかラクな気がしてしまいますが、実際はそんなことは全くなく、むしろ落とし穴が怖くもあるので塾の先生としては(もちろん生徒にもよるけど)あまり積極的には薦めたくないのが本音だったりします。

理由としては大きく2つですね。一つには、いかにそれが算数といえども、世の中にはけっこう1科目勝負なら強いという子がいること。そして二つ目に、なんだかんだ言って算数において高いレベルの理解をするためには算数だけやって居りゃいいわけではないこと、ですね。これらは中学入試でも大学入試でも共通です。

 

まず1つめの話ですが。世の中には案外「科目限定のバケモノ」というのはいるものでして。例えば私の高校時代には、メチャクチャ計算が早くてしかも3桁×4桁の計算が暗算でできる同級生が居ました。案の定大学受験では数学で無類に強かったですし、たとえ彼が小学生でも並んで受験したくはない相手でした。他にも、小6で高校レベルの日本史・世界史を習得してしまっている子とか小6で英検2級とってた子とかも居ましたね。彼らは特定の科目だけがやたら強い傾向がある子たちでして、他の科目はわりと普通でしたが得意科目については無類の強さを誇っていたのをよく覚えています。

そして、これは経験ですがそういうタイプの子らは自然と1科目受験や2科目受験の勝負に集まります。もちろん受験校のレベルにもよりますが、単純に偏差値や倍率だけを見て受験校を決めたりした場合、そういう子らが自分のライバルになることがよくあるのですよね。科目数が少ないからと言って受験を甘く見てはいけないのは間違いないでしょう。

そして2つ目の話なのですが。これはもう1科目受験の趣旨の点からもわかります。要するに「算数・数学ができる子は他の科目もよくできる」というのがポイントですね。高いレベルの算数・数学の問題は、当然ですがそのほとんどが文章題で構成されています。ということは、問題文を読むことで

①意味・訊かれていることを理解すること

②訊かれた問題文の内容から解答に繋げる解法をイメージできる

③必要な開放を知識と経験の両方の意味で使いこなせる

ことが求められます。ところが、高いレベルの問題でこれができる子ということは、つまりは考える力とイメージする力の両方が身に付いているということでして。算数の計算力だけでは1科目受験を課してくる学校のハイレベルな文章問題は太刀打ちできないでしょう。そして、それが解けるような子はその高い思考力とイメージ力を有しているわけですから国語も社会も理科もいざやらせてみると明らかに理解が早い傾向があります。だからこそ「算数・数学ができる子は他の科目もよくできる」という現象が起きるのですね。

そして、そういう子たちの中であえて1科目入試を選んで受験してくる子と言うのは、つまり「4科目(5科目)全部出来るけど、特に算数・数学が得意(好き)」という子なわけでして。

なんていうか……こう……わかりますかね? 隠しおおせない圧倒的な強者感みたいなものがそこににじみ出ているのが。そういう子が当たり前のようにライバルとして出てきます。

というわけで、結論です。

「私立に行き(行かせ)たいけど、今から他の科目を含めて勉強するのはとても大変そう。でも1科目入試なら可能性があるかも!」と考えるのは早計です。そういう時はまずは他の科目に苦手科目がないかを見てください。そこに苦手科目があるとしたら、次に、それは今のうちに直しておかなければならない基礎の部分に苦手要因があるのか、それとも応用の部分に苦手な要因があるかを分析してみましょう。

基礎の部分に苦手の要因があるとしたら、まずはそれを直すことが先決です。そうした基礎の部分が苦手なのは、理解と思考とイメージすることがスムーズに置く萎えてなくて起きているわけですから、それができずに勉強しなければいけない科目を減らせるかもと思って安易に科目選択を絞って受験を決めたりすると、なかなかどうして相当苦しい戦いになるでしょう。最初から受験科目を絞るよりも、特に小学校・中学校のうちには苦手科目を極力減らす努力を積み重ねて、出来ないことを減らしていく勉強を心掛ける方が最終的には有利だったりする。というわけですね。

逆に、勉強する科目数を絞れるメリットを生かして2科目入試などに挑む場合には、基礎力の定着を前提としてそれにスイッチする時期が大事になります。そうした分析については塾の先生や学校の先生などの専門家に相談して、意見を参考にしてみるのがいいでしょう。相談、お待ちしています。

 

 

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