質問に答えてみる その3
2023/03/29
はい。中田です。
今週後半から春期講習が始まります。(飛び込み募集もまだ受け付けていますよ)
西大宮周辺の小中学校も終了式が終わりましたし、いよいよ次学年新学期のスタートですね。慧文塾も、今の時期は春期講習会の準備と、新学年新学期でのカリキュラムに対応するためにプリント類やデータの一新をしております。まあ今年は教科書の改訂とかはないのでそれほど忙しくはないですけど。数年前の学習指導要領改訂の時が一番大変だった覚えがあります。
さて。今回は久しぶりに質問が来たので答えてみようと思います。
……久しぶりですね。3回目で合っていただろうか少し心配になるくらいには久しぶりです。
今回の質問の内容は生徒さんから。内容はコレです。
自分には自信がありません。勉強で、学校の先生に「もっと自信を持っていい」と言われるのですが、どうやって自信を持てばいいのかが分かりません。先生や友達に褒められてもそれが自信につながりません。「自信を持てばもっと出来る」と言われてもなんだか疑ってしまって信じられないんです。
『自信を持てるようになるにはどうすればいいですか』
……なるほど?
たしかに、一般的に自信を持つことはとても大事なことですね。何かに対して自信を持つと、それによって「ちゃんとしよう」「次もこうであろう」という向上する意識が芽生えるので、勉強やスポーツだけでなくありとあらゆることに対してプラスの影響を及ぼします。もちろん過剰な自信は時としてマイナスな影響を及ぼすこともありますが、それでも誇りやプライドを持つことは人格形成の面においても非常に重要なことだと私は思います。
では、その自信をどうやったら持てるか……ですか。
そもそも自信をちゃんと持ってる子って現代にあんまり居なくない?
いわゆる一昔前に流行った「空気を読もう」じゃないけどサ、もともと日本人が「謙虚さ」を重んじる民族だからってのもあるけどサ、子ども達がしっかり自信のある発言をすると教室で浮いちゃうような微妙な空気感ってあったりしませんでした?小学校や中学校で。それなのにいきなり手のひら返しで「自信を持ちなさい」とか先生が言っちゃうのは酷だと思うんだけどどうなんでしょうかね。
でもまあそれでも、自信を獲得するのはとても良いことなんで。じゃあ答えてみましょうか。
自信はどうして湧いてくるのか。まずこれで勘違いされているように思うんですけど、
良い結果を出せばそれが本人の自信につながる。というのは誤解です。本当に自信のない人は良い結果を出した時に「たまたまです」って言いますからね。謙虚さは美徳ではあるのですが言い換えればそれって自分を正しく分析できていないという見方もできるわけで。
個人的には、自信を持つために必要なのは正確な自己分析なのではないかと私は思います。
説明しますね。
自信を持つということは、例えばそれが勉強であった場合、「自分は勉強ができる」と自分で思える状態なわけです。そう思うことにより、自分の努力の方向性が正しいことを信じられてよりたくさん努力するようになりますし、その際に他者に褒められていた場合はさらに多くの賞賛を受けたくなって良いサイクルを作るように意識し始めます。引っ込みがつかなくなる、というのもありますね。これらが自信を持つことのメリットです。。
けれどもテストの結果でそれを見る場合、それが「自分が勉強ができるから良い成績」なのか「たまたま問題が簡単から良い成績」なのか判別をしなければならず、その判断が難しいためその子は慢心・過信を恐れて「たまたま」だと判断しているわけです。
すなわちこの子は、その良い結果が「必然」なのか「たまたま」なのか分析ができていない、あるいは分析を放棄しているわけですね。必然じゃないのに「必然だ!」と言ってしまうのは自信過剰ですし、たまたまじゃないのに「たまたまです」と言ってしまうのは自信不足です。
ではこの判断はどうすれば出来るようになるのか。
答えは1つ。結果ではなく過程に理由を見つけて判断すればいいんですよ。
自分は「前回の時よりテスト勉強を頑張った」のであれば、その結果は必然ですし、
「前回よりも頑張ってないのに良い成績だった」ら、それはたまたまでしょうね。
自分が「前回の時よりテスト勉強を頑張ってなくて悪い成績だった」ら、必然ですし、
「前回よりもテスト勉強を頑張っても悪い成績だった」なら理由がどこかにあるはずです。
それらを正しく分析し「頑張ったから良い成績だった」ことをちゃんと正しく飲み込むことが大事だと思います。その積み重ねの先に自信は生まれてくるものなのではないでしょうか。
ということは、です。
頑張って努力しなければ自信は生まれないし、生まれるものは全て過信ということですね。
やっぱり努力しないことには始まらないみたいです。
……ん?
そんなにしっかりした自己分析なんてできないよ、ですって?
そうかもしれませんね。だから、慣れるまではまず身近にいる色々な人に分析してもらって、自分の分析と照らし合わせて精査することで、自己評価と他人からの評価のズレを見極めて、分析することに慣れていく必要があると思います。分析者には親・友人・学校の先生、それと塾の先生が最低限おすすめですね。信頼できる人だと話を受け止めやすいので良いのですが、あくまでも比較するのが目的ですからぶっちゃけそんなに信頼は必要なかったりもします。
聞ける人から手当たり次第に分析してもらう、というのがイイのではないでしょうか。
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