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小学6年生。中学の準備についてのお話④

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小学6年生。中学の準備についてのお話④

小学6年生。中学の準備についてのお話④

2023/02/15

はい。中田です。

公立高校入試までいよいよ後1週間になりましたね。受験生は最後の追い込みの真っ最中だと思いますが、ここからはそれ以上に体調管理と生活リズムの調整に気を付けていきましょう。この時期に風邪などに感染してしまうと大変ですからね。たんぱく質を中心に食物をしっかり摂ることと、睡眠時間を減らさないこと。手洗いうがいを絶対欠かさないこと、部屋の湿度を高めにして寒くならないようにすることが大事です。夜更かし遅起き厳禁ですぞ。

さて。今回も中学生になる前の小学6年生に向けての話です。でも今回は「中学生になる前にやっておくべきこと」とはちょっと話が違うかな?……まあ、早速いってみましょう。今回のテーマは社会科と理科です。

 

第1回に述べたようにこの2科目は「必ずやっておくべき科目」とは言えない……というか、優先度において数学や英語にはどうしても及ばないと言わざるをえません。

学習塾が考える受験に受からせるコツというものの中に逆算で考えるというものがあります。

要するに「中3の2月の時点でこのレベルに達するためには、中3の夏までにどれだけのことを理解できていればいいか」を念頭に置き、「そのためには中2の冬の時点でどれだけのことを理解できていればいいか」「そのためには中2の夏の時点で……」と逆順で考える方法です。

積み重ねが全てな数学と英語は基本的にこの考え方が重要で、目標基準に対して自分の学習が遅れているのなら急いで取り戻す必要がありますし、目標基準を十分に達成できているのなら他の科目に時間を使える目安になります。そのため、難易度の高さもあって基準に使う数学と英語の優先度は極めて高いというわけです。

また、「理科や社会は暗記科目だから定期テスト前に全力で頭に叩き込めばなんとかなる」と一般に思われているというのも優先順位が低くなりがちな要因ですね。

 

……じゃあ、そこらへんのイメージを破壊しにかかりましょうか。

 

 

 

【社会と理科】

 

まずは前述の「理科や社会は暗記科目だから頭に叩き込めばなんとかなる」という話ですが。実はこの誤解、その昔……まあ今より20年位前まではそれが常識でしたし、ちょうど世代的に保護者の方々もそうやって受験を乗り越えてきた方も多いので、今でも結構な人が勘違いしているんですが、

高校入試に限ると、その理解はちょっと危険ですよ?

現在の高校入試においては記号問題の比率は年々下がっており、その代わり記述問題の比率がぐんぐん増加中です。またその記述問題についても単純記述の他に説明・論述を求める問題が増えてきている特徴があります。つまり、暗記だけでは答えられない問題が増加中なのです。

……ところがですね。学校の定期テストの多くは、残念なことにそうした時代の流れについていけていないのが現状です。というのも、学校の定期テストをそうした入試と同じ出題傾向に変えてしまうと生徒の平均点がとんでもなく下がってしまう。という理由があります。

結果的に、学校の定期テストと入試の内容とではレベルにかなりの差が出来てしまう。それが社会科と理科が構造的に抱えている問題の正体です。

そんな社会科と理科を放置して中1になってしまっていいのか?ということですね。


それからもう1つ。

前回と前々回の話において、「数学と英語の1学期の内容は、大事ではあるけどそれほど高い難易度ではない」と言いましたが……まあ要するに中1の1学期の内容がそのまま入試問題に出てくることってまずないという話なわけですが。

社会と理科は基本的に積み重ねの科目ではないので初っ端から入試の範囲が出てきます。

英語や数学が大事だから。とか、社会や理科は暗記でどうにかなるから。とか考えていると、定期テストレベルですら普通に苦戦します。この仕事をしていて中1の1学期の定期テストの成績データ(埼玉の西大宮地域だけでなく他地域のも含む)を見ていると、ほとんどの場合で

英語は90点近くが平均になり、数学も85点くらいが平均になるのですが、社会と理科になると70点くらいが平均になることが多いんですよ。

※その代わり英語と数学は回を追うごとに平均点が下がっていく傾向が強い

これってつまり、その単元の理解度70%の状態で中3まで進んでいって、いよいよ受験勉強を本格的に始めようって頃にはすっかり1年の頃のことって忘れてます。てパターンですよね。

そんな社会科と理科を放置して中3になってしまっていいのか?ということですね。

もちろん大前提として英語と数学は優先度が高くはあるのですが、社会や理科を軽視するのはとても危険だと思うなあ……。

 

でもそんなに英語も数学も社会や理科も、そして国語も全部出来るのかって話ですよね。

だから。中学生になってからではなく

今の2月のうちからやっといた方が後々で有利なんじゃよ。

というわけで。そろそろ準備に入ってみてはいかがでしょう。

 

ここら辺の話はこうして書くだけだと説明しきれないことが多くて大変です。

慧文塾ではそうした説明を今後もなるべく行っていこうと考えております。お悩み相談なども随時行っていますので、興味がおありの方や、話を聞いてみたい方、現状にお悩みのある方がいらっしゃいましたら、どうか遠慮なくメールかお電話をいただけると幸いです。

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