数学との向き合い方
2023/01/14
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
前回挨拶はしましたが、初めての方も居るかもしれないのでもう一度。改めまして中田です。
今年も色々と教育に関する駄文を連ねていこうかと思います。
というわけで、新年最初の話は数学との向き合い方について……なのですが、塾のブログではあるもののひたすら真面目な話をするだけというのも当塾慧文塾の趣旨に合わないですから、ここはひとつ新年だからこそはっちゃけていこうかと思います。(つまるところタイトルを「数学との向き合い方」という無難なものにしたのは一種のカムフラージュです)
というわけで。早速ですが。
算数とか数学って(少なくとも中学までは)タイプ相性ゲーですよね。
……また何か変なことを言い出している気もしないではないですが、私は本気です。
というか、私は以前からそう思ってはいたのですが、年末年始にポケモンやっててその思いが一層強くなったので、今回文章に書くことにしたわけです。
算数とか数学ってポケモンですよね。
ポケモンで勝つにはどうすればいいか。初心者のための視点で見ていきましょう。
まずポケモンのタイプとタイプ相性、それから技の効果と威力を覚えておくことは必要かなと思います。ひとまず種族値や個体値とかまでは覚えなくてもいいんじゃないかと思いますが、タイプとタイプ相性は覚えておくべきでしょう。技の効果についてもおよそイメージができる程度には覚えておいた方がいいです。
それができたら次にいよいよ対戦になりますね。まあこの際、最初にポケモン選択をするのもひとまず置いておくとしましょう。それは「戦術」の領域になりますんで。むしろ大事なのはその後の、自分と相手のポケモンが盤面に出揃ってからになります。
さあ。出てきましたよ。というわけで、
①相手のポケモンは何だろう。
②タイプは?何をしてくるつもりだろう。
③自分のポケモンとの相性はどうだろう。
たぶん、これをまず考えますよね。これら全てを分析と言います。
そして次に
④自分は○○をするのが一番良い選択だな。
と考えます。この○○には、技を決めるのもそうですし、ポケモンの入れ替えも含みます。
この決定のためには①~③で分析したことをもとに考えて答えを導き出す必要があります。
このプロセスを理解と言います。
というわけで、決定のボタンを押してみましょう。この決定によりバトルが行われます。
行なわれるのですが……
その行動が自分の予想通りに上手くいったとすれば「成功」
その行動が思いのほか高い効果を生まず予想より成果に乏しい場合を「失敗」として
失敗の場合、なぜ失敗したのかについて考える必要があります。再度の分析ですね。
失敗の理由として考えられるのは、タイプ相性を間違えていたり戦術を読み切れなかったり、もしくはボタンの押し間違い(笑)とかになるんじゃないですかね。
そうした経験を糧にして、次ターンをどうするか。あるいは事前をどうするかを模索しながら戦術のブラッシュアップをする。これができれば初心者卒業と言えるのではないでしょうか。
この成長へのプロセスは算数・数学も同じだと私は考えています。
・タイブ・タイプ相性・技の効果と威力を覚える。
これはいわゆる「学習」のことですね。授業や教科書による家庭学習で、「これからこういうことをやるよ」「こう訊かれたらこう考えようね」「この解き方はこういう時に使うよ」と、基礎となる解き方を覚えるわけです。
・盤面に出た敵ポケモンのタイプを見抜き何が有効かを考える
これは問題文をよく読んで問題の種類、訊かれていることを判断すること。そしてそれにより「どう解くのが1番ミスが少ないか」「1番早いか」を見極めて、正しい解答を出す。ということですね。
・結果
正解なら、その問題は「倒した」と考えていいでしょう。1人抜きです。しかし失敗の場合、必ずどこかに理由があるはずですよね。タイプを読み誤りましたか?相性を間違えましたか?一見すると普通の1次方程式の問題に似せて見せていても実は連立方程式を使わないと解けない問題とか、図形の問題のようでいても関数を用いないといけない問題とか、数学においてはこのテの読み誤りはけっこう起きがちです。あとはケアレスミスですね。ボタンの押し間違い程度のミスではありますがテストだとそれなりに頻発するので侮れません。
ね?似てるでしょ?
さて。こうして数学とポケモンに類似性があるとするなら、上手くなることにも共通性があると考えられます。結局は昨年からいってきたことではあるのですが。
ポケモンの試合を1000試合くらいすれば、確かにいつかは上達するでしょう。でも、そこまでたくさんの試合数をこなさなくても、ちゃんと相手をよく見て考えて、正しい対処を見つけて自分のベストをミスなく尽くせればもっと早く上達できます。
「算数・数学が出来るようになりたい!」
ーじゃあたくさん問題を解きましょうー
これが非常に効率の悪い、あまり良くない勉強の仕方だということが、これらの話からも見えてくるのではないでしょうか。
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