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理科とは

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2022/06/06

はい。中田です。

先週は2回に分けて社会科という科目、またその勉強法について語りました。自分が得意な科目なだけに妙な熱が入ってしまった気もしますが、まあ気にせず今回も進めていきましょう。今回は私の好きな科目、理科についてです。

では。いってみましょう。

 

昨今、異世界転生モノの漫画やアニメが流行りですよね。ああしたタイプのアニメにおいて、主人公は異世界に転生した際に神様だか何かから魔法などの超常的な力を与えられているか、もしくは現代で生きていた頃の知識を異世界に持ち込んで大活躍する……というのがお決まりなんですが。主人公のその異様な豪運はさておくとして、たまーに「『普通の』『ただの』高校生がその知識を持ってるのはわりとすごくないか?」と思ったりします。

個人的には、密室内で行われる広範囲攻撃の代表格、粉塵爆発とかはかなり有名な知識なんじゃないかなとは思いますが、いやそれでも知らない人は知らない特殊な知識でしょう。

さて。するとつまりはここにターニングポイントがあるわけです。すなわち、粉塵爆発を知っている学生は、異世界転生した際に自分の身に起こる危機を自力で乗り切ることができるわけですが、粉塵爆発を知らない学生は危機を乗り切ることができない。ということですね。

 

異世界転生なんてしないだろう。ですって?

……そうですね。では視点をもっと近づけて、家で使っている洗濯機が、あるいはエアコンが動かなくなったとしたらどうでしょうか。電源のスイッチを入れてもウンともスンとも言わなくなってしまった。そんな時にどうするか……。

 

この場合も実は異世界転生と同じで、電気や機械の知識が少しでもある学生と全く知識がない学生では、その対処が全く異なってくるでしょう。
知識の無い学生は電気屋さんに電話をかけて、「洗濯機(エアコン)が動かないので,修理してください」とお願いするしかないですよね。

少々,電気や機械の知識のある学生はなんとか原因を探ろうとします。例えば

「昨日と違う変なところはないかな?」→動きません

「どうして動かないんだ?」→機械(電化製品)は電気の力で動いているはず

「コンセントは入っているかなあ。」→入っている

「何かわかるかもだから取扱い説明書を見てみよう」→対処法を見たがわからなかった。

「ネットで調べれば何かわかるかもしれない」

そんなカンジに考えたりもします。

このことでわかるように、人は問題にぶつかったとき,問題に出会ったとき、今までに分かっているこや経験したことを思い出してそこから問題の原因や解決の方法を予想し、実験や観察によって解決方法を見出して、あとは試行錯誤で解決していくのである。


これが「理科的な考え方」です。


この電化製品のトラブルを解決した学生は

「電化製品が電気で動くこと」を知っていた。(知識・経験)

「今までの様子(コンセント)に,特に異常はなかったこと」を確認した。(観察)

「現在,原因が不明であること」も確認した。(観察)

「取説にトラブル対処法が書かれていること」を知っていて(知識・経験)

「取説に今回の対処法が書かれているのではないか」と予想し(予想)

「取説を読んでみた」(実験または実行)

「が、わからなかった」(エラー)

「ので、ネットを調べてみることにした」(実験または実行)

というように、自分が持っている知識や経験を基にそれに合った観察や実験を行って問題を解決したわけですね。この筋道をしっかりとした正しいルートで組み上げて、実行する科目が『理科』です。理科の授業では様々な実験や観察の経験を重ね知識を整理しながら,結果を予想したり答えを導き出したりする力を育てているのです。だから、理科の力を学生のうちから育てていない場合、およそピンチの際の自力での解決が困難な事態に見舞われやすくなる……と考えるとわかりやすいかと思います。

 

だったらどういう勉強をすれば理科力は上がるのか?

上記にもありますが、そしてこれは数学にも通じるのですが、正しいルート……すなわち原因と結果と、それからなにより手順をしっかりと理解する必要があります。「AはBになる」を覚えることは確かに大事ではあるのですが、それだけでは不十分で、「AはCをするとBになる」という一連の流れを覚える必要があり、むしろ一番大事なのはCであることが多いのが理科の勉強の難しさであり、『そこを中心に理解する』ことが理科の学習のコツ……となると、理解がキーワードな点で勉強方法も社会科と同様なのは必然といえますね。

教科書を読んで、ノートまとめをする。

理科と社会の勉強法はこれが一番の近道なんですよね、結局。そしてわからないことは学校でも塾でも先生に質問してみることです。そうして得た知識が積み重なって経験となれば、いつか自分に起きる大ピンチを切り抜ける一助になるかもしれないですしね。

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