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語ってみる成績の上げ方 第二回【その分野のプロ】

語ってみる成績の上げ方 第二回【その分野のプロ】

2022/04/21

はい。成績を上げる勉強法について語ってみる第二回。中田です。

今回も勉強についての【考える】にスポットを当てて語ってみます。

 

前回、考える力を持つには知識と経験と考える方法を持つことが大事という話をしました。

しかし、これらはなかなか一朝一夕では手に入らないもの。……というか、それ以前に。

大人になってみるとどうでしょう。気づきませんか?

考える力にはかなり個人差があることに!

 

正直なところ、人間というのは全員が全員、全く違う人生を歩んでいるのですから知識や経験に個人差があるのは当たり前で、考える力にも差が生じるのはしょうがないことだと私個人は思うのですが、前回で言ったように現代の教育では一定の考える力を養うことを重要視しているため、塾の先生である私としてはこの「差」を埋めて、生徒全員が「考えることができる」立派な大人になれるようにしていかなくてはなりません。

しかし。

私は結構昔から。それこそ新人先生の頃からこれについて疑問を持っていたのです。

「子供たちは本当に考える力がないのだろうか」と。

 

例えば、私は塾の先生で、数学と社会が得意なので、新聞を見ると「ふんふん。株価はこうなったか」「へえ。こんな出来事があったのか」と知識を得て、そこからその知識をもとにしてこれからどうなるかを考えて予想することができます。結構当たることもあります。つまり、この分野に関しては、私は『それなりに考えることのできる人』なのでしょう。

だからでしょうか。私の友人に非常に知識と経験のあるベテランの大工さんがいまして、彼は「自分で考えるのが苦手だから解説と考察を頼むわ」とか言って私を食事に誘いだしてきたりします。良い友人ですが、彼は自称する通り「考えることが不得手」です。

ただ、これはもちろん私の得意分野に限ってだからの話ですよね。

正直なところ、私はたまに彼が語る「日本建築の現代の変化」について考察を求められても、私の回答では彼を満足させることはできません。私に建築に関する専門的な知識や経験が不足しているからです。彼は彼の分野においては私以上に「考える力がある人」というわけです。

さて。私と彼、どっちが「考える力がある」のでしょうか。

 

……答えられませんよね?

要するにこれは2人の「考える力が発揮されるフィールドが異なっている」のです。

この場合は私も友人もどちらもプロフェッショナル(自分で言うか?)なので、もしかするとはた目には「どっちも考えてるゥ!」みたいに思われるかもしれません。ところが、時として人間はわりと自然にこの「フィールドの違い」に優先順位をつけて見てしまったりもします。

これはあくまでイメージですが、

「社会情勢を読める能力の方が考える力としては優れている!」

 

……なんかこんなこと言いそうな人、居そうな気がしません?

居たら私はあまり友人にはなりたくないカンジですが。でもこれ、ここまで極端ではなくとも大なり小なり大人は思っていることなのではないかと私は思います。

なぜなら大人には常識という名の優先度が存在するからです。

 

例えば、一般的には

「ボク、あの漫画に出てくる全部のキャラクター言えるよ」

「私、あのゲームのことなら攻略法全部知っているよ」

「拙者、日本中の鉄道路線を網羅しているでござる」

こういうのはあまり社会では評価されません。社会での実用性がないからです。

だから親御さんの中にはそれを聞いてこう言ってしまう人もいるでしょう。

「そんなの覚える暇があったら漢字や英単語の一つでも覚えたらいいのに」

 

……はい。「知ること」「考えること」に優劣はあるわけですね。残念ながら。

ですがそこでちょっと考えてみてください。その子は確かに優先順位の低い「知ること」「考えること」にハマってしまっているのかもしれない。あるいはそれに時間を割いているがために勉強がおろそかになってしまっているのかもしれない。でも、

 

果たしてその子は考える力のない子でしょうか?

 

違いますよね。その子は優先順位の低いフィールドにハマっているだけで、考える力は育っているはずだと私は思うのです。しかもそういう趣味人は驚くべき記憶力と思考力を駆使して全力で趣味に没入していたりするのも珍しくありません。むしろ「その分野に限れば」考える力は圧倒的に高いとすらいえます。

ということは。

面白い」「興味を惹かれる」ことさえできれば、そうして目線をこちらに向けさせることさえできれば。そういう子たちはいきなり伸びると言えるのです。

 

今回はここでいきなりですが結論を出しましょう。

「面白いと思えないことを人間は深く考えようとしない」

逆説的に

「面白いと思わせさえすれば、人間はほっとくだけで深く深く考えるようになる」

 

 

親御さんとしては「それができれば苦労はない」となりがちではあるのですが、やはりまずはこれを外して成績向上に向かわせることはできないよ。という話でした。

 

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