受験に向けて『5月の今頃は』というお話。
2024/05/18
はい。中田です。
なんだか気温の上下と気圧の変化が激しく感じる今日この頃。みなさんいかがお過ごしでしょうか。去年からの気候の影響もあるのでしょうが今年の夏も暑くなるという話で。これから梅雨にもなっていきますし、勉強できる環境を整えるためにもまずは体調にはくれぐれも気を付けていきましょう。風邪などひかず夏を迎えたいものです。(反省)
さて。5月の中盤です。受験生は今何をすべきか、と問われれば「数学と英語をやりんさい」と言う時期です。
中3生にとっては、この時期に学校で習う「展開・因数分解」と「第四文型・第五文型の利用」などの範囲は中3の勉強の中心ですし、受験でのウエイトも大きい範囲ですから、今のうちにできるだけしっかり力を入れて取り組んでおきたいところですね。この時期の中3生の中には、すでに数学や英語を苦手科目にしている子も少なくないのが実際のところですし、5月となると理科と社会でも「イオン」「日清戦争・日露戦争」あたりがあるのでついつい「理科と社会がちょうど難しいところだから優先的にやっていこう!」みたいなことになるのをよく見かけるのですが、塾の先生としては数学と英語に注力してほしい時期だったりします。
【数学やろうよ!】
数学は5科目で一番習得に労力が伴う科目です。そのうえ脳の疲労度が一番高い科目でもあります。
聞くところによると数学ってのは脳の神経細胞の繋がりである「シナプス結合」の密度が一番上がりやすい科目なのだそうで、シナプス結合の密度が上がると、頭の回転が速くなったり難しいことを考えても疲れなくなったり、老いてからボケにくくなったりするそうですが、そもそも密度を上げようと鍛える際にとても疲れるものらしいんです。そのため、人間の脳は少しでもラクをするために「わざと頭を使わないように思考を止めて」まるで作業のように問題を解こうとしたりするのですが、
それをしてしまえば当然数学はできるようにはなりません。当たり前ですね。
でも本人の視点だと問題自体は解いているわけですし、サボってるわけもないですから、むしろ『頑張っているつもり』だったりします。それがまた数学の厄介なところです。
本人は努力をしている(つもり)
でも(勉強ではなく作業だから)成績は上がらない。
テストでも思うように結果を出せないから勝利を味わうことができない(成功体験の減少)。
さらには追い打ちで親御さんが「もっとしっかりやりなさい」
という負のループになるんですよね。この段階で『ちゃんと考えて問題を解く』クセをつけられればループから脱することもできるのですが。それができなかった場合はずっと延々とループの中です。
この脱出法は2つ。
・頭を使うのが楽しい。あるいは頭を使って問題を解けて良かったと思うこと。
・「数学作業」をしている生徒本人が自分の間違いに気付けるようになること。
……こうして見てみると、数学が苦手な子を数学ができる子に変えるために必要な技術とは知識を正しく伝える技術ではないということがわかります。むしろコーチやトレーナーとして生徒のそばで生徒を見守り、誤答があれば間違いを指摘したり、頑張ったら適切に褒めたり、時には生徒と一緒に問題を解いたりして、教える大人自身が楽しそうに指導をする。まだもうしばらくはAIの進歩にも負けなそうな「先生」の優位性ですね。
これを中3生になって克服するのは正直大変です。なんなら「考える」クセはできるならもうちょっと早めに、中学2年生や1年生、あるいはそれより前の段階から鍛えておくのが理想的です。考えること自体は他の科目においても重要な要素ですから、少しづつ頭を使って考えるトレーニングをしておけるといいでしょう。
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