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新中学1年生の勉強。というお話。

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新中学1年生の勉強。というお話。

新中学1年生の勉強。というお話。

2024/03/09

はい。中田です。

公立高校入試が終わりまして、いよいよ卒業式間近になりましたね。この時期は年末とは違う慌ただしいのですが、今年はまだ肌寒い日がありますしなんだか天候の安定しない日が続いてもいますから、くれぐれも体調には気を付けてください。個人的には雨が降ると花粉があまり飛散しなくなるので嬉しいのですけどね。

さて。今回は新中学1年生の話です。早速いってみましょう。

 

【中学1年生の勉強について】

これは以前にもどこかで言った気がするんですけど。私個人の見解としては

中学1年生の1学期の英語と数学の内容って完全にトラップ

だと思うんですよ。

というのも、その2科目は、共に1学期で習う内容が簡単でなんとなく授業を聞いていればわかってしまうことが多いのですが、どういうわけか6月末あたりから徐々に難易度が上がり始めて2学期になると苦手な生徒が一気に増えてくる特徴があるんです。そしてさらにその傾向は2年生まで続いて、2年生の夏あたりに『ついていけなくなって』塾のドアを叩く子が多いのが特徴です。

これってつまり、英語と数学は「まあこれぐらい勉強していたら大丈夫と錯覚させておいてちょうど油断した頃に難易度を上げてくる科目」とも言えるわけでして。

それじゃあどうすればいいのか。そもそもどうしてこんなことが起こるかという話になるのですが。

英語と数学では難しくなる(難しいと感じる)理由が全く違っている。

ということはあまり知られていなかったりします。

 

この問題をわかりやすい英語から見ていきましょう。

英語が途中から難しくなる理由。その正体は文法で、多くのケースだと動詞・be動詞の存在がネックになるこようです。それ以後だとcanの存在ですね。日本語だと動詞のない文章や主語のない文章はわりと一般的ですが、英語には必ず動詞が必要です。まず子供たちはその基本ルールを知らないままなんとなくで英語を習うため、日本語の文法の違いにぶつかって大混乱します。日常生活で普段から英語で話す生活をしていると、そのなんとなくが徐々にこなれてやがて正確に英語を扱えるようになっていくのですが、日本の中で普通に暮らしている中学生たちすべてがそれを出来るわけじゃありませんからね。まずはルールの違いを理解することが肝要だったりします。基本は大事ですね。

……ホント、なんで日本の国語教育は文法を中1~中3で(小学校で教えてくれる学校もあるけど、時間の都合ですっ飛ばしてしまう学校もある)行うんでしょうね?動詞という言葉を初めて聞かされるのが国語の授業内ではなくまさかの英語の授業で、国語で習うのはその4か月後。助動詞も初めて言葉を聞かされるのは国語の授業内ではなく英語の授業で、国語で習うのはその2年後。これで子どもたちに英語の力がつかないから英会話・リスニングに力を入れようって……無理だと思いますよ?

 

さておき。それに比べると数学が抱える問題は厄介です。数学の1学期は正の数と負の数、そしてその計算を習います。ここまでで大体1学期ですね。授業の進みが早ければ次の方程式まで進むかもしれませんが、普通はそこは2学期の範囲で、2学期はそそこからさらに比例と反比例と続いていきます。

つまり数学って、1学期は正の数と負の数という新ルールを覚えることと、足し算・引き算・掛け算・割り算の四則計算しかしないんですよ。ちゃんと小学生の算数の勉強ができていれば簡単に感じて当たり前なんです。

ですが、問題はその後ですね。計算が終わるころには文章題、そして方程式が出てくるわけなんですが、ここで「自力で式を組む」ということが必要になります。

……これがかなり厄介でして。今まで算数の問題を「とりあえず習ったことをそのままに、とくに頭で考えることなくやれと言われたとおりに式を組んできた」ようなタイプの子にとっては、初めての「自分で文章を読んで意味を考え、どの技を使えば攻略できるのか考えて式を組む」数学に変わるわけですから、慣れていない子は盛大に躓きます。

まさしく算数と数学の違いです。

例えるなら、今までボタンを連打するゲームしかしてこなかった子に、タイプ相性を考えて相手の弱点を突くのが重要なゲームをさせるのと同じですね。早急に意識を切り替えないと、ボタン連打を繰り返すことになりしかも毎回同じように負けることになるため、『新しいやり方に移行する前にうんざりして』数学が嫌いになることを招きます。

またこのタイミングで、先程までの『簡単だったはずの』計算も牙をむいてきます。

だって頑張って時間をかけて身に付けてきたはずの計算トレーニングが何の役にも立たず、別の理由でバツばかりもらうわけですから、「あれだけ頑張ったのになんで自分はこんなに数学が出来ないの?もう嫌だ!」となるわけです。

そしてどうしたらいいかわからないまま問題演習だけを延々とやり続けた結果、

算数から抜け出せず時間だけが過ぎて、

式組みを習得できないままなのに

方程式などの式組みが必要な範囲を抜けて、

「ああよかった。これでもうあのタイプの問題をしなくて済む」となるのですが、

……中2でまた来ますよ。それも、今度はもっと難しくなって。

ですから、そうなる前に考えて問題を解くことに慣れておくこと、それから計算力がそれに耐えうるだけのレベルに達していることが大事になるわけです。基本は大事ですね。

 

英語も数学も、いつか苦手にならないためには『考える』ことに慣れることが大事で、だからこそまずは基礎的なルールや仕組みを学んで、理解することが必要になります。その基礎を学ぶのが1学期なのですから、1学期が簡単だと思えるなら予習をしておくことが大切ですし、逆に1学期こそ難しいと思うのなら小学校の内容からしっかりと復習をすることが重要なのです。

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