苦手科目をなくそう。というお話。

はい。中田です。

冬期講習が近づいてきましたね。慧文塾は現在、講習会準備の真っ最中です。まだ講習会の募集も継続中ですから、これを機に勉強の仕方を見直してみたいという生徒さんはぜひメールか電話でご連絡ください。お待ちしています。

さて。今回は苦手科目についてのお話ですよ。では、早速いってみましょう。

 

 

【苦手科目はとってもキケン】

ということは、こんなところでわざわざ言われなくても大概の人は知っていますよね。「直せるなら直したいわ！」とは誰しもが思っていることでしょうし、塾の先生にとっても、生徒の苦手科目をなんとかすることがその子を受験合格に導く最善手になるということは基本中の基本として周知されています。

 

ところが。これはあくまでも体感ではあるのですが、それがどれほど危険で急務なのかという話になると、突然生徒たちの感度が鈍くなるのを感じたりします。それも、結構な割合で遭遇する気がします。

いや。それは早急になんとかすべきことなんじゃよ？

 

実際に今、５教科の中で「苦手だなあ……」と感じる教科があるのなら是非とも早急に「治療」すべきですし、もしその教科が英語や数学であるのなら、他の教科とは別にちゃんと時間を設けてより集中的に「治療」すべきだと言えるくらいです。

と言うと、「何をそんなに大げさな」とか「勉強に得意・不得意くらいはあって当たり前」とか感じる中学生もいるでしょう。実際、「みんな不得意な科目ってあるものだし。私だけじゃないし」といわれたこともあります。

しかし。それでもあえて言いますね。
いや。それは早急になんとかすべきことなんじゃよ？（2回目）

 

というのも、今はあまり大した問題を感じていないかもしれませんが、高校受験や高校に進学してから。そして大学受験に臨む際に、科目選択の範囲が狭まることは間違いないです。それどころか、科目選択が利かなかったりして受験でものすごいビハインドを負ってスタートすることになるのですよ。

具体的に中学生についての説明をしましょう。

 

まず公立高校の入試のではれほどハイレベルな問題は出ません。近年は難化傾向にあるのは事実ですし、記述問題が増えて基礎と応用の両面でバランスの良い勉強が必要なのは間違いないですが、中学校で『キチンと勉強した者にとっては』７０％程度正解することはそれほど難しくありません。

そこで、「合格・不合格」の決め手となるのが残りの２０～３０％の問題になるわけでして。その２０～３０パーセントの問題をどれだけ出来たかで合否が分かれるんです。

そのため、受験の本番では、自身のミスで簡単な問題を落としてしまう以外ではこの合否の境目になる問題の部分で１点・２点を競う争いになるのです。

そんな中で「苦手教科」があるとどうなるか。

 

必然、最初から「２０点以上」を捨ててかからなければならず、その２０点の損失分を他の得意教科でフォローしようとしても得意教科が４教科なら平均５点以上は余計に得点しなければならなくなります。得意科目が１科目しかなかったら１科目で２０点分、基準の得点よりも多く得点する必要があるわけです。

……得意科目が１科目しかない人が２０点分のビハインドを負ってスタートしたなら、例えば８０点平均で４００点を求められる学校を目指す場合、得意科目は１００点を取らなければいけないってわけですね。これはたいへんだ。１教科でも苦手教科があれば得意教科は得意教科でなくなり普通の教科になってしまうわけです。

また、そこまででなくとも、先にも書いたように得意教科の１点・２点は合格・不合格に大きな影響を与えるものですから、その中で苦手教科の穴埋めのために５点以上も余計に得点するということはとても困難でしょう。

 

冬休みって何をしたらいいのかな？という人は、これを機に「苦手科目の克服」を目標にしてみるといいんじゃないでしょうか。慧文塾はそういう生徒さんの来校をお待ちしています。