間違いの理由を分析しよう。必ずだ。というお話。
2023/12/06
はい。中田です。
先日、西大宮近隣の中学校でも定期テストが終わりましたし、慧文塾としてもいよいよ冬期講習が近づいてきました。……そう考えると今年ももう1ヶ月無いんですね。なんだか毎年1年が早くなっている気がするのは気のせいでしょうか。
さて。今回は『ケアレスミス』についてのお話です。では早速いってみましょう。
【その言葉を生徒自身が使うのは許さぬぞえ】
……いきなりよくわからないテンションで始まりまして申し訳ないです。
でも正直なところ、あくまでも個人的な見解ではあるのですが、私はこの『ケアレスミス』という言葉を「生徒本人」が使うのがあまり好きではありません。
先生「この問題は間違えちゃってるね。どうして間違えたのか言える?」
生徒「えっと、ケアレスミス……です……」
わりとよくある光景ですね。しかし、現場で仕事をしているとわかるのですが実はこの状況ってかなり多くの危険をはらんでいたりするんですよ。というのも、結構な確率で
「それのどこがケアレスミスなんじゃ!舐めんな」
と言いたくなるような間違いに対して生徒が答えてくるケースがあるんですよね。
ケアレスミスというのはそもそも「不注意による失敗」という意味です。つまるところ「注意さえしておけば防げたはずの過ち」のことであり、 実力不足による失敗や自分ではコントロールできない事態が発生したがゆえの失敗は「ケアレスミス」には当たりません。
……ということは、究極的には『勉強を積み上げる経験がものをいう』テストにおいて『間違い』のほとんどはケアレスミスではない。むしろそんなぽこぽことケアレスミスをしているということはテスト中にテストに全く集中していないというわけでして。
先程のそれのどこがケアレスミスなんじゃ!という件についても、生徒からすると「わかっていなかった」「覚えていなかった」「勉強していなかった」と言うと怒られるかもと思ってごまかすために「ケアレスミス」と言っているケースが多々あるわけですが、いや、むしろテスト中にテストに全く集中していないとか言う方が私は怒りたくなっちゃいますよ?「わからない」は「分かるようにすればいい」のですが、どんなに勉強しても頑張っても、本番で手を抜いていたら結果なんて出せないに決まってますからね。先生、許しませんよ?と思ってしまいます。
そして、最大の問題は
『本人がケアレスミス(不注意による間違い)だと思い込んで納得してしまうことで、自分が間違えた本当の理由を無視して置き去りにしてしまう』ことです。
分からないことを分かるようにする、そして理解して、出来るようにする。というのが本当の勉強であると慧文塾では教えています。今までの記事でも言ってきたように、そのためにはまず第一歩として自分のできないところを正確に把握するということが必要不可欠なのですが、ケアレスミスの一言はその理由を全て吹き飛ばして「うっかりしてたから」で片づけてしまう魔法の言葉なんですね。
自分のミスを気に病むタイプの子が自分を責めて責めて自信を失ってしまうことを防ぐために、先生が「ただのケアレスミスだ。気をつけさえすれば次は大丈夫さ」というように使うことはあっても、生徒は安易にケアレスミスだと言って軽く考えて、自分の間違いを片づけてしまわないようにすべきでしょう。
「分からないことは、ちゃんと聞いて覚えて経験を積めばいずれ必ず分かるようになる。だからそれは大きな問題じゃあない。やる気と時間さえあれば解決するのだから。
でも、うっかりしていたで間違うのはダメだ。そうならないようによく聞いて、メモを取り、反復しろ。マニュアルも必ず読め。やる気がない人間ほどそういうことを軽視しがちだが、それを軽視しているからこそ致命的なミスをするし、同じミスを繰り返す。それがケアレスミスの正体だ」
大学生の頃にバイトをしていた料理屋の、先輩板前さんの言葉です。
----------------------------------------------------------------------
慧文塾
〒331-0078
住所:埼玉県さいたま市西区西大宮3-54-19 亜土ビル201号室
電話番号 :080-2392-4846
高校受験のプロが西大宮で指導
高い実績を西大宮で誇る個別指導
夏期講習を通して西大宮で成長
さいたま市西区から西大宮の星に
指扇中学校等西大宮の学校を熟知
----------------------------------------------------------------------