趣味を持つことは良いこと。というお話。

はい。中田です。

もう９月も後半になりつつあるのに相変わらず昼間は蒸し暑いですね。日中に外を歩いていると汗が噴き出て止まりません。まあこの後、おそらく１ヶ月もすれば唐突に気温が下がり始めて冬が近づき、そこからはいよいよ受験生も佳境に入りますから、ちょうどこの1ヶ月ぐらいが地力をつけるにはいい期間だとも言えます。定期テストも近づいてきていますし、皆さん頑張っていきましょう。

さて、今回はちょっと趣向を変えて趣味のお話です。ではいってみましょう。

 

【将来どんな仕事がしたい？】

趣味の話だって言った矢先にいきなりこんな質問をするのも変な話ですが、この質問を生徒たちにするとだいたい７割くらいのくらいの生徒は真っ先に「知らない」「わからない」と答えるようなイメージがあります。個人的な感覚だと、１０年前よりもちょっとですが「わからない」と答える子の割合が増えたような印象ですかね。正直なところそれについては別の話なので今回はいいんですが、

 

……知らないってなんなんですかね。

もちろん全ての小中学生がその年ごろからしっかりと将来の夢や就きたい仕事について考えながら生きているわけはないでしょうから「知らない」という答えもあるにはあると思うのですが、だからといって私もそれで「ふうん。そうかあ」と話を終わらせてしまうような性格はしていないわけでして。まずほとんどの場合でもうちょっと深く突っ込んで聞いてみます。するとだいたいは

①現時点ではやりたいことがない

②自分に何が向いてるかが分からなくて正しい答えを言う自信がない

③どんな仕事が世の中にあるのか知らないから選びようがない

こんな感じの回答が返ってくるんですね。

……就職なんて小中学生にとってはだいぶ未来のことなんだから、②みたいに「正しい答え」なんて誰にも分からないし、そんな答えを求めていないんですけどねえ。むしろそういうところで「正しい答えを言おうとしてしまう」あたりにこそ今後の課題や問題が現れてしまうような気もするんですが、ともあれ

①の「やりたいことがない」というのは、いわばまだ自分の周辺環境や生活の中からは楽しいことが見つけられてないという状態なので、何かしらの行動をして好きなものを見つけていかないと発見ができません。同様に②や③についても問題の本質は、本人が現時点では職業に就いての知識が浅いことに理由があるように思われます。

 

だったらまずは何かやってみましょうよ。そうしたら、それが案外面白かったりして、そのやってみた新しいことに関することが「自分が将来やりたいこと」に繋がってくるかもしれないし、もしかしたらそれに関係する仕事もあるかもしれませんからね。

となると、じゃあ何をやろうかという話ですが。

オススメは友人が面白いと言っていたこと・勧められたことをすることです。

「えー、それ自分には向いてなさそう」とか「興味ない」みたいなことを無理してする必要はもちろんありませんが、他の人が面白いというからには必ず理由があるはずですし、それをしてみたらもしかしたら自分もハマれるかもしれません。そしてそうやって何かにハマって打ち込むようになったら……要するにそれは趣味ですよね。

こうやって一つの趣味に打ち込んだり、あるいはいくつもの趣味を増やして自分の世界を広げていくと、自然にそれだけやりたいことは増えていくはずですし、その中には自分に向いていることや得意と言えることが見つかるかもしれません。そしてその趣味を続けていけば当然それだけ詳しくもなっていきますから、もしかしたらそうするうちにそれに関係する仕事も見つかるかもしれません。

子どものうちから将来の夢を持つことは大事とはよく言われますが、具体的にどうすればいいかなどはなかなか教えてもらえずわからなかったりします。そんな時はまず友達がしている『面白いこと』に自分も足を踏み入れて、それにさらに興味が湧いたなら趣味にしてしまうのはどうでしょう。

もしかしたらそれが将来の夢探しの第一歩になるかもしれませんよ。