1学期の定期テストを終えたらすべきこと②
2023/07/05
はい。中田です。
とても暑い日々が続いていますね。まだこれでも梅雨明けでなく夏本番でもない状況ですが、今年は例年よりも気温が高くなる予想が出されていますから、これがずっと9月まで続くか、あるいはもっと気温が上がるのでしょうか。とてもしんどそうですね。くれぐれも熱中症には気を付けて体調管理をしっかりとしていきたいところです。
さて。今回は前回の続きで『1学期の定期テストを終えたらすべきこと』です。定期テストも終わって結果が返却されている最中でしょうし、これを機に今の時期には何をしたらいいかを整理して、定期テストの直しと共に次へと繋げる学習の助けにしていただければと思います。
というわけで、今回は中学2年生についてのお話です。
【中2生の夏前】
中学2年生の学習内容はどの科目も難しいものが多いです。この『難しい』というのは単純に難易度の問題もありますが、それ以上に、理解するための基礎知識として中1での学習内容が必要とされることが理由だと一般的には言われています。というのも、中2のこの時期までの勉強を復習しようとすると、
・英語は助動詞までの基礎文法全て
・数学は連立方程式まで
・国語は名詞と動詞と形容詞と形容動詞までの品詞文法
・社会は歴史範囲で江戸時代まで
・理科は化学分野で化学反応式
くらいに大体なるんですが、これってつまり
・英語は中1の内容が理解できていないとそもそも何もできない範囲。
・数学はほぼちょうど1年前に学習した1次方程式の発展。忘れているとキツい。
・国語は品詞を軽視する子は多い印象。中1の品詞分類からして理解してないこともある。
・社会は中1の3学期に学ぶ鎌倉、室町時代からの流れなので前時代の理解が必須。
・理科は中1の化学分野の発展で、物質についてちゃんと学んでないと普通に難しい。
というものでして。これは次回の記事でも言うつもりなんですが、中1の2学期以降の内容を夏休み以前のレベルと同等と考えて、なんとかなると甘く見ていた子ほど、この中2の1学期に教わる単元の理解が難しくなりがちなのです。
ですから、中2の夏はそれらすべての復習をきっちり終わらせることが目標になります。
また、中2の学習で難しいのは1学期だけではありません。むしろ2、3学期の方が分かりにくい内容が出てきます。できることなら夏のうちにこれ以降に備えての予習も各科目で進めておければ少しは負担が軽くなると思います。
つまり中学2年生の7月は、こうした夏の学習に向けて準備をするか、あるいはちょっと早めに夏の復習をスタートさせてしまうことが重要になります。
そこで気をつけたいのが、テスト直しです。これはもちろんやらなければならないのですが、問題はそのやり方です。まず、今までクドいように言っていますが、テスト直しというものは単に正しい答えを紙に書き入れる作業ではなく、「なぜその問題を間違えてしまったのか」の分析をして、今後復習をしていく上での参考にするために行うものです。
たまーに居る「ちゃんと(答えを見て)正しい答えを書いた」はテスト直しじゃないですし、そもそも勉強ですらないことは、ちょっと厳しい言い方ですがわかってください。
しかしそれをわかっていてもなお中2の1学期の期末テストを分析するというのはなかなかに難しいことでして。というのも、前述の説明の通り今回の定期テストは中1の勉強の理解度も大きく影響してくるため、テストで間違えたからといってその原因が1学期の勉強にあるとは限らないのですね。むしろ中1の3学期とかの学習に原因が潜んでいることが多いのですが、『分析』に慣れていない子どもたちはそれに気付けず1学期の復習ばかりに力を入れてしまうケースがよくあります。結果、とても頑張ったのに成績に結びつかないということにも。
それは……悲しいですよね。
ではどうすればいいか。
おそらく1番簡単な方法は、学校の先生に相談することですね。普段の生活と学校での勉強を日頃から見ている学校の先生なら不十分な個所をきっちり指摘してくれると思います。そして次に考えられるのは、塾の先生に相談することですね。慧文塾に限らず、塾の先生というのはそうした分析のプロですから、もらえるアドバイスに関しては学校の先生と同じかそれ以上と思って間違いないと思います。
しかし。今回はあえてそれとは違う方向から打開策を提案してみようと思います。
……中2の復習として、不十分な個所が中2の範囲に収まらないのが問題。だったら
中1の内容から復習し直せばいいんですよ。
「えー、そんなのメンドクサイー」て思いました?
でもそれが本当に面倒くさいと言いきれるのなら、おそらくその復習はそんなに多くの時間はかかりませんから大丈夫です。理解していることを復習するのなら、ほとんど間違えず問題を解けるはずですから「直し」の勉強をしなくても良いはずです。
逆に、思っていたより間違いが多かったり分かっていない箇所が出てきた場合は、それこそが中2の勉強の理解を妨げている元凶ということです。しっかりと覚えなおすといいでしょう。
というわけで。中学2年生の7月には何をすればいいか。
これはもう全科目とも『中1の復習を完遂すること』だと思っていいです。ここで出来ないや分からないを一掃しておくことがこの先の夏休みと2学期の勉強の出来に直接関わってくる。そう考えて挑むようにしましょう。忙しい時期でもありますが、ここが大切な時期なのです。頑張ってみてください。
また、前回にも締めで言ったことですが。具体的に何を勉強したらいいのかわからないとか、ここが大事なのはわかったけど実際にどういう風にやったらいいのかわからないとか、疑問や質問等ありましたらメールや電話で尋ねていただければ出来る限りお答えします。気兼ねなく質問していただけると嬉しいです。お待ちしております。
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