夏期講習の意義
2023/06/24
はい。中田です。
そろそろ定期テストが近づいてきましたね。普段からの勉強の成果を試す機会ですから有効に活用して実力の底上げを図り、夏に繋げていけるといいですね。けっこう方々で感染症の流行も聞こえてきていますから、テスト前だからといって無理して体調を崩したりしないよう気を付けていきたいものです。
さて。前回、夏期講習会の時期が近づいてきたということで募集開始の話をしました。ですから今回は講習会の意義等についてちょっと語ってみようと思います。
そもそも夏休みというのが何のためにあるのか。という話から始めましょう。
……結論から言うと暑くて学校行くのイヤだからだそうですよ。
なんだかスペインとかのシェスタみたいな感じですが、最近の温暖化の影響を考えると正直分からなくもないですね。暑いのイヤです。現代では埼玉県の小中高校はちゃんと冷暖房が完備していますが、まだエアコンの完全導入に至っていない都道府県もあると記憶しているのですが、そういう県ではどうやって日々を過ごしているのでしょうか。とてもじゃないけど35度とか無茶な気もするのですが。
とはいえ、今よりはマシでも昔も暑かったのでしょう。夏の間はひとまず学校を閉めて休みにするから、皆さんはそのかわりに家で勉強をしなさい。というのが文部科学省の方針なんだそうです。足りない勉強は宿題を課すことで補い、それと同時に家庭学習の習慣を身に着けよう。という趣旨なのでしょう。
正直、それについてはとても良いことだと思いますね。早いうちから家庭学習の習慣をつけることが出来ると、それだけでその後の勉強が圧倒的に有利になりますからね。
そして、宿題の量や学習の内容は、学校の……つまりは校長と学年主任と担任の先生の裁量に任されているそうです。学習深度や学習の定着具合は個人差があるので、生徒に合わせて量を決めれば、その宿題に正しく取り組むことで実力もアップするわけです。
しかし、このやり方はかなり問題のあるやり方でもあります。
すなわち、宿題をちゃんと頑張った子とテキトーに済ませてしまった子とで、その後の勉強の理解と成績に大きな差が生まれてしまうということです。さらに言うと、勉強は「フライングOKなマラソン」という性質を持っているため、やる気のある子についてはものすごく成長しますし、勉強が嫌いだったりやる気のない子については全く成長せず9月を迎えることもありえます。
というのも、そもそも勉強が
①ゴールが見えない、あるいは遠いのでモチベーションが維持しづらい。
➁ペース配分が重要。とくに短期間で全力出すとすぐバテる。
③並走する人の背はよく見えるけど先頭集団の背は非常に遠く見える。
という点でマラソンにはよく似ているうえ、勉強はスポーツのような競技ではないので何歳から始めてもいいというものです。あまり本人からやりたがるものでもないので、大抵は親御さんの意識に左右されることになりがちですが、なんなら1歳から始めてもいいですし、受験の前日から始めてもいい。スタートするタイミングが自由なんです。
つまり、夏休みに限らずこの長期休暇と呼ばれる期間とは、「足を止めてもいいよ」と公式に許可される期間であると同時に、「足を止めずに前へ進んでもいい」フライング推奨期間ともとれるわけで。当然、頑張って前に進む子と足を止めて立ち止まる子がいて、休暇終了後には両者間の学力差が広がることになります。しかもこれを長期休暇ごとに繰り返すのですから、ほっといたらほんの数年で結構取り返せない差になるのも当たり前と言えば当たり前ですね。子どもたちの学力差は確かに日々の積み重ねによるものではありますが、こうした長期休暇の使い方で生まれる差というものはある意味ではそれ以上に大きいわけです。
それなのに、それを家で一人でやるなんて
マラソンのトレーニングを
コーチなしで生活の一部として行なえるアスリート
と同じようなレベルじゃないですか。
中には、勉強が好きだからできるという子もいます。親の言うことをちゃんと聞いて、ちゃんと勉強をするいい子もいます。それを必要なことと理解して自発的に行動できる聡明な子もいます。
でも、そうじゃない子の方が多いのが現実なわけで。
つまり慧文塾に限ったことではなく、塾の夏期講習というものはそういう学習と生活をコントロールして、休みの期間中に他の子より遅れている学習を取り戻せるようにし、また出来ることならむしろ先取りできるようにするための仕組みなのです。
だからね。
1番良くないのは普段の生活リズムを大幅に崩してしまうこと。
暑いからと昼近くまで寝ているような生活に変わってしまうことが、実は最も良くないわけです。もしも今まで「夏休みと言えば毎年そういう生活をしてきたな」という子がいるのなら、そういう子ほど早いうちから講習会に参加するのがいいと思います。
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