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勘のイイ子とワルい子。という話。

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勘のイイ子とワルい子。という話。

勘のイイ子とワルい子。という話。

2022/10/21

はい。中田です。

先日、気温差で体調を崩す人が最近増えているという記事を見ました。確かに九月から一気に気温が下がったという印象もありますが、今年は朝の冷え方が特に大きいと感じます。どうかみなさま体調管理にはくれぐれもお気を付けください。

 

さて。今回は『勘』についてのお話です。

テスト後の会話などでよく出てくる、「たまたまカンが当たってあそこの問題できた~」とか「カンが外れて、覚えたところの問題が出なかった~」とかいう、あの勘ですね。

……あれって、どのくらいの的中率なんでしょうか。そもそも生徒から聞く話ばかりなので、その大部分が言い訳なせいもあるのでしょう。私個人の見解からするとさほど高い的中率とは思えないのですが、それでもあえて言うなら

なんか妙にカンのイイ子と、いつもすごくカンの悪い子っているよね。

というわけで。その差は何に起因するのかについてを語ってみたいと思います。(あくまでも私個人の考えではあります。人間の脳は多機能なので他に色々あるのかもしれません)

 

そこでまず『勘』というのは何なのかというと。私はこれを100%、経験だと思っています。

経験に依らない勘。私はこれを『当てずっぽう』と考えていますし、もしその当てずっぽうに確信に近い何かと高い的中率が示されるならそれは『ニュータイプ能力』だと思っています。(はい。私はガンダムを嗜みます。)

どのようなのが勘でどのようなものが当てずっぽうなのかというと、例えば、鉛筆を転がして答えを決めるやり方はそこに思考を介在させていないので当てずっぽう。テスト問題を見て、なんとなく『ア、は違う気がする。わからんけど』は勘。全く何もわからない、問題の意味すら分からないけれど天啓に近い何かの感覚で『ィ、を選ぶ』のは当てずっぽう。

……違いが分かりにくいですね。でもここで差になってくるのは『考えているか』です。

人間は自分の過去の経験や知識をもとにしてものを考えるので、それまでに何度も失敗したりそれまでに失敗した人を多数見ていると、「今回の自分はそうなりたくないな」と思うことで失敗の選択肢を警戒するのです。その警戒こそが勘なのではないかと私は考えています。

この問題で「ア、を選んではいけない気がする」のは、

・以前に似たような問題でアに似た答えを選んで間違えたことがあるから

・いかにもアが答えな風だけどそんな簡単な問題なはずがないから

・自分の担任の先生の性格的にアは罠であることが多かった印象があるから

・これまでの問題がア、ア、ア、と続いてきてかなり怪しいから

どれも経験に依る警戒の結果、思ったことですよね。

ということは。カンが全く当たらない人というのは、それが勘ではなく当てずっぽうだから。つまるところそれについての経験が不足していて勘を働かせるだけのレベルに達していないから。ということになりますよね?

 

・ここでキャンプをするのはマズい気がする。

もしこれを専門家が言っていたら一も二もなくそこでキャンプをするのは避けるべきですが、それが仮に専門家でなくても経験者の言葉なら警戒するべきです。気がする程度のことではありますがその勘は素人の当てずっぽうより可能性は高いのですから。

 

・このトンネル、なんかやばい気がする

幽霊の存在なんかどうでもいいんですよ。問題は、車を運転したことのある経験者が何となくそう感じるくらいにはそのトンネルが事故を起こしやすい構造をしているってことです。仮に幽霊の存在が囁かれているのだとしても、幽霊のせいで事故が起きたというよりも多発する事故のせいで幽霊の噂が立ったと考えるべきでしょう。

 

・次のテスト、うまくいかないかもしれない

今までの経験と比べると今回の勉強量は足りていない。だとしたらその先に何が起こるのかを人間は警戒して察知する……のだとしたら当然そういう勘は働きますし、当たるわけですね。なら逆に、「うまくいくかもしれない」という勘にするにはどうすればいいでしょうね。

 

・人生何とかなる気がする

本当に本気でそれを口にしていいのは人生二周目の転生者くらいだとは思いますが、それでもはた目からだと多くの人がそれなりに何とかなっているように見えたりします。子どもたちが

「なんとかなる」と考えてしまうのも仕方がないのかもしれません。

 

結局のところ、テストでも見ている限り勘のイイ子はたくさん努力している子の印象ですね。こういっては何ですが、やっぱり勉強をサボりがちな子ほどテスト後には「カンが外れた」と言い訳している気がします。経験することが一番大事という例ですね。

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