語ってみる成績の上げ方? 番外編【おもしろいのタネ】
2022/04/29
はい。中田です。
今回は番外編として、実際に成績が上がるかどうかには繋がらないかもしれないけれど、小学生・中学生が抱える勉強の問題について、個人的に大事だと考えている「ある視点」について語ってみたいと思います。今まで以上に軽い気持ちで読んでくれると嬉しいです。
さていきなりですが皆さんゲームは好きですか
私は好きです。
「えっ。なになに。先生なにやるのぉ?」という声が聞こえてきそうですね(そうか?)
……正直私は反射神経が終わっているので格ゲーなどのアクション系は苦手ですが、それ以外は大概何でもやります。ええ。
将棋とかチェスとか好きですよ
……。
はい。ちょっと真面目ぶりましたすみません。ホントはファミコン時代から今に至るまでずっと永らくゲーマーしてます。ジャンル問わず本当に何でもやってきました。そこそこ上手な方に入るんじゃないかと自負するくらいにはゲーム好きです。あ、もちろん将棋やチェスも好きですけどね。
でも、だからこそ思うことがあります。
ゲームばかりしてると学業はおろそかになるよな、と。
「ゲームって面白いの?」という人もいます。
でもね、アレは面白いんですよ。というか、人を惹きつけて面白いと思わせるために一から設計されて生まれてきた商品なので、面白くないはずがないのですね。もちろん好みという面で好き嫌いはあるとは思います。同じタイプの存在……人を惹きつけて面白いと思わせるために一から設計されて生まれてきたディズニーランドを好きでない人がいるのと同じですね。
でも、波長が合ってしまったら、面白さがわかってしまったら、ハマる。そういうものです。
そしてハマってしまうと非常に高い中毒性で子どもたちはたちまち魅了されます。下手をすると四六時中そのことしか頭にない状態になってしまうことも?
そうなったらもう勉強どころじゃありませんね。成績も下落の一途をたどります。
「先生。どうすればいいんでしょう?」
よく、聞かれます。
……聞かれるんですけど、この答えって普通は1つしかないですよね。
「時間を決めてください。それでダメなら取り上げてください」
ヒドい言い方をすれば麻薬……は言いすぎか?依存性の面では酒やタバコと同じなんで、もうちょっと柔らかく言えば砂糖やお菓子と同じなんで。お薬とかと同じで用法容量を守って正しくお使いくださいと。それしかないんですよね。
さぁ。ここだ。ここが今回の本題だ。
「用法容量を守って正しくお使いください」というお話。
今や悪名高い麻薬の代名詞ともいえるアヘンやモルヒネですが、実はこれらはかつて麻酔として一般的に用いられていました。あまりに毒性や依存性が高すぎたので本来の使い方でない使い方が広まって悪名になってしまいましたが、例えばその際にこのアヘンやモルヒネを純然たる悪の物質として完全に排斥していたら、もしかしたら現在の外科手術は麻酔なしで行うのが普通になっていたかもしれません。そうだったら絶対手術したくないですね。
ほかにも例えばトリカブトという非常に有名な毒草があります。この毒は、日本では附子の名前で知られ、歴史上にもわりと何度も出てきては誰かしら重要人物を亡き者にしてきたという由緒正しい伝統的な毒物です。ところがこのトリカブト、強心剤としてけっこう色々な漢方薬に入っていたりもする「お薬」でもあったりします。
そうです。
実は薬と毒の違いって、使い方と分量の違いなんですよ。使い方を間違えたりすればお薬でも毒物になりますし、分量が正しければ毒物もお薬になるんです。(わかりやすいようこう書いていますが、そもそも毒物と対比するなら「お薬」ではなく「薬物」ですしね)
ということはですよ。勉強にとってはその依存性が大問題なゲームという娯楽も、用法容量を守って正しく使うことができれば薬になる要素があるってことなんですよ。
(ゲームの「薬効」についてはまたいずれお話ししますが……)
そして裏を返せば。
ゲームはゲームそのものが問題を持っているのではなく
用法容量を守ることが難しいから勉強の妨げになる
ということです。
そして、なぜ用法容量を守ることが難しいかというと。それは楽しいから。
ということは、より楽しいものがあればゲームも減らせるんじゃないか?と繋がります。
相談者「先生。子どもたちがゲームを摂取したがるんです。どうやったら用法容量を守れるんでしょうか」
私「時間を決めてください。それでダメなら取り上げてください」
この回答はおそらく現実的で効果も実証されていて間違いがない「正しい回答」です。
そうしないと確実に容量を超えちゃいますから。大人は経験をもとに考えて理性を働かせることができるけど、子どもたちは経験が浅く理性的にはなかなか動けないものですから。
でも……、
でも…………
理想的な回答って多分、これではない。
私の本音「ゲームよりもっと楽しいことが世の中にはあるってことを示して、子どもたちの世界を広げてあげてみてはどうでしょう。そして、もし勉強を今よりも頑張ったらその広がった世界をより楽しむことができるよ、って、伝えてあげてください」
夏休みや冬休み、そしてこのゴールデンウィークって、その良い機会だと思うんです。
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