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受験に向けて『5月の英数以外の科目は』というお話。 

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受験に向けて『5月の英数以外の科目は』というお話。 

受験に向けて『5月の英数以外の科目は』というお話。 

2024/05/22

はい。中田です。

5月の後半になりましたね。最近は気温も高くてスーツを着ていると汗ばむくらいですし、雨が降る日も多くなってきていよいよ梅雨に入ってきた印象です。これから先はどんどん気温も上がってくるでしょうし、勉強の習慣づけをするには今の時期がもってこいですね。しっかり頑張っていきたいところです。

さて。前回の記事では受験生は今何をすべきかの話をしました。結論を言ってしまうと、「数学と英語をやりんさい」という話でした。もちろん日々の勉強として漢字・計算・英単語は継続して行っていくことは必要ですが、やはり受験が佳境に入る夏以降からではなかなか伸ばしにくい、積み重ねが重要になる科目を今のうちには優先的に手を付けていきたいですね。

しかし、だからといって他の科目を疎かにしていいわけでもないですよね。特に中3のこの時期の理科と社会は難しい単元も含まれますから、たしかに塾の先生としては数学と英語に注力してほしいのは間違いないのですが他の科目もある程度は並行して進めていけたらいいと思います。なので、今回はそのあたりについてお話していきたいと思います。では、いってみましょう。

 

【復習やろうよ!】

国語・理科・社会において、この時期にやるべきことはまず『復習』です。

たしかに国語では古文、理科ではイオン、社会では近代分野と新しいことや難しい内容が目白押しな中3の1学期ですが、そのほとんどが実は数学や英語と同じく『積み重ねが必要な単元』です。特に理科のイオンは中2で学んだ化学反応式の発展になる分野ですから、中2までの内容を覚えきれていなかったり忘れていたりした場合には学習内容を定着させるのが著しく非効率的になってしまいます。ですから、国語では文法の確認と基本的な物語文・説明文の読解、理科については化学反応を中心に中1と中2の全単元のうち忘れている箇所の確認、社会では歴史全体を通して理解する確認のために年表の理解を中心に学習するのがいいでしょう

 

……というと。以前の記事から読んでくれている人の中には疑問を持つ方も居るかと思います。

そう。「それって春休みの頃にやるべきと提唱していた復習と同じじゃない?」という疑問ですね。

 

正直、それについてはかなり近いところはあります。ですから『春休みの復習がちゃんとできているのであれば』それこそここは数学と英語に全力で向かっていいと思うわけなんですが。みんながみんな必ずしもそうではないわけでして。まずは春休みにやってきた復習と同様にちゃんと理解をするための教科書の読み込みとノートまとめに力を入れたいところです。

しかし、ここからはさらにもう一つ。入試に向けて絶対に慣れておきたいことがあります。それが

問題を解く時間を意識するということですね。

 

国語の文章題や理科・社会の問題では、問題文を読んで、何を訊かれているかを理解して、答えについて考えて、回答するという手順それぞれで案外時間がかかります。とくに二つ目の『何を訊かれているかを理解する』のについては疎かにした場合頓珍漢な解答になる直接の原因になってしまうため慣れが必要です。それはつまりそれだけ時間がかかるというわけで、テストの時に時間が足りなくなったり問題を解ききれなかったりするのは自分の中でのペース配分が意識できていないか、慣れるほど問題の数をこなしていない練習不足かのどちらかであることが多いです。まあ練習不足はまだまだこれからですし夏以降に詰めることもできますが、ペース配分に関しては今の自分の理解度も含めて自覚して意識を持つことに慣れておいた方がいいでしょう。

というわけで。

もちろん教科書の読み込みとノートまとめは継続して行うことは必須として、それに加えて問題集などの問題を解く時に、

・まずいきなり解き始めるのではなくざっとでいいから問題全てに目を通す

・それがどの程度の難しさで、どの問題が面倒くさそうで、どれぐらい解くのに時間がかかるかを予想する

・予想よりもちょっとだけ早めに解き終えるのを意識して、実際に解いてみる

ということをやってみるといいでしょう。ストップウォッチがあると便利です。そのうえで、問題を解き終えたら予想の時間と比べて早めに終わっているかを確認し、簡単なミスをしていないか、あるいはテキトーな解答をしていないかを確認してみましょう。それをやってみて、「大丈夫。予想よりはちょっと早めに終わっているし、ミスもない」と言える結果が出せれば、その単元はOKです。次の単元に進みましょう。もしここでミスが増えていたとしたら、それは覚え方や答え方が『雑』だということです。いずれまたある程度進行してからもう一度解きなおす必要があるでしょう。それを繰り返すことで慣れる、というのが、あまり効率は良くないながらも確実に力をつけていける「問題に慣れる」問題の解き方になります。ストップウォッチを上手に活用しつつ、問題を解くのに慣れて解く時間を縮めることを意識していきましょう。

 

……もっと効率の良いやり方、ですか?

理想を言えば、是が非でも覚える・理解するぞという気持ちで覚えて、理解して、絶対に1問も間違えない鬼気迫るくらいの高い意識をもって問題を解くことに取り組むことです。すっごい分かりやすく言うなら、『マジでガチになる』ことです。慣れるなんてヌルいやり方でやるよりも全然効率の良いやり方です……が、今の時期からそれをやっている子は稀ですし息切れしたり燃え尽きたりすることもあるので、できれば確かに凄いですが、今はまず先に「慣れる」を優先すべきで、特定の苦手科目を克服できているところまでやれているのであれば、全力で取り組むのは出来るなら数学と英語に振りたいところですね。

 

 

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