質問に答えてみる　　その１

はい。中田です。

今回、いくつかの質問が慧文塾の私宛に届きまして。まあせっかくなので個別で質問者本人に答えるだけでなく、ここでＱ＆Ａをご紹介してみましょうかと。そういう企画です。なので、質問自体はいくつかあるのですがひとまず今回は中学生の受験生の生徒さんからいただいた疑問１つに答えてみようかと思います。ではいってみましょう！

 

質問①数学が苦手です。どうにかなりませんか？

 

…………直球すぎる！　　Σ(ﾟдﾟlll)ｶﾞｰﾝ

でも、まあいいでしょう。気持ちはわかるよ？じゃあ答えるね。

 

数学が苦手なのには要素が３つあるよ。自分はどれに当てはまるかな？

１、四則計算（少数・分数の計算も含む）が遅い・ワカラナイ・ミスが多い

２、文章題が解けない

３、図形ができない

 

１が当てはまる人は『練習不足』が原因だ。難しい問題を時間をかけて解くような中学生の勉強は後回しでいいから小学生の問題集を解くところから始めよう。基礎の基礎になる部分なんで、これが改善すると点数に直結するし受験で強くなるぞ。「いまさら小学生の問題？」とか言うな。誰よりも早く、正確に、を目指してみよう。

【保護者の方へ】

慧文塾では学年関係なしに「○年生」の問題を出せます。計算力の強化にお役立てください。塾生でなければ市販の問題集でもOKです。活用方法に質問・疑問があればご相談ください。

 

２が当てはまる人は『イメージ力不足』が原因だ。要するに想像力不足だ。小学校の算数では頭の中に「リンゴ」や「みかん」「おはじき」を想像しながら問題を解いていただろう？時間の問題なら、時計を想像しながら解くことができたはずだ。ところが中学の数学に出てくる「正・負の数」や「関数」は実際のモノを頭の中で想像するワケにはいかない。そこでよりレベルの高い「想像力」が必要になってくるのだが、それがないのが原因だ。

想像力を鍛える，一番の方法は「読書」だ。

話の筋、いつ、どこで、だれが、どうした。それがわかる物語でもいい。

主題からの序論、本論、結論、そこに至る話が書かれた論説文でもいい。

とにかく本を読もう。数学を考える以前に，問題の文が何を言っているのかサッパリわからない状態というのを何とかしよう。「文章題が苦手」の原因は「国語力」の不足なんだ。

【保護者の方へ】

難しい本でなくていいです。むしろ「保護者の方が読んだことのある面白かった本」を薦めましょう。そして読後に本の内容をお子さんと話して盛り上がれるくらいの軽い本がいいです。その理解のキャッチボールが「国語力」の強化になりますから。

 

３が当てはまる人は『イメージ力不足』が原因だ。要するに想像力不足だ。

またか。って思うかもしれない。でも今回は文章が想像できていないわけではなくて、図形が頭の中でイメージできてないわけだ。だから読書では直らない。そこでネットを見てみると、けっこう衝撃的なことが出てくる。「小学校低学年までの訓練が重要」と。

……いや、まあね。幼いころから積み木やパズルに慣れ親しむのは空間把握能力の獲得においてとても重要で、まさにそれこそが数学を解く上でのイメージ力の獲得に効果があるのは間違いないことなんですがね。それを中学3年生に言っても仕方ないわけで。

ならどうするかというと。まずは問題を解く際に、問題に提示されている図形を自分で描いてみよう。あ、その時に定規を使わず、大きく丁寧に描くことを気を付けて。そうすることで、図形の性質に気付きやすくなる。……描くのが下手だと？それは図形の形がまだイメージできてないからだ。およそ特徴をつかんで描けるように慣れた頃にはイメージ力も上がっているはずだぞ。

【保護者の方へ】

幼いころから積み木やパズルに慣れ親しむのは空間把握能力の獲得においてとても重要です。なるべくなら小学校入学以前に積み木を、小学校入学後にはレゴブロックとかパズルとかにある程度慣れるようにしていると、後々いいことがあるかもしれません。

 

 

今回は以上です。これからもこうして皆様からの疑問に答えていきたいと思いますが、もし、勉強法や受験のことで個別にでも質問や疑問がありましたら、メールフォームの方から質問していただければ幸いです。